公益財団法人 禅文化研究所

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更新日[2012/3/12]一般的問い合わせ

懐石料理の起源について
    1. 懐石料理の起源は禅僧の修行ですか?
    2. 懐石料理の起源は文字通り「懐〔ふところ〕に石を抱く」事からきていますか。
    3. もともと修行中の禅僧の食事は、午前中に一度だけと決められていましたか?
    4. 少ない食事のため、夜になるとお腹が空き、体温が下がってくるので、そこで温めた石を懐に抱いて飢えや寒さをしのいでいたのですか?
    5. 下記の説明は正しいですか?
      懐石という言葉は、「わずかながら空腹を満たし、身体を温める質素な食べ物」を意味するようになりました。その後の安土桃山時代に茶道と禅宗が結びつき茶道が確立していきました。その中で茶道の創始者である千利休が禅料理の精神をさらに追求し茶道に取り入れ、狭い茶室でも簡単に食べることができる懐石料理を完成させました。
    1. そのとおりです。
    2. そのとおりですが、丁寧に言うならば「懷に温めた石を抱く」ということです。
    3. いいえ。禅僧の食事は、早朝の「粥座(しゅくざ)」と正午前の「斎座(さいざ)」の2度で、午後には食事をしないのが本来でした。現在の修行道場でも同様ですが、「懐石」の同意である「薬石(やくせき)」として、夕刻にごく簡単な食事をとっています。
    4. はい。ただし体温が下がってくるからというのは、よくわかりません。空腹の胃痛を温めてゆるやかにしたのであろうとは想像できますが。
    5. 下記のようにされてはいかがでしょうか。
      「ここから懐石あるいは薬石として、夕刻に粥など「わずかながら空腹を満たす食べ物」を食べる習慣がうまれました。その後、安土桃山時代になって禅の文化を根本におく茶の湯が発達し、千利休は、この懐石を茶道に取り入れ、禅僧の食習慣と公武の本膳料理の仕方を折衷し茶席に合うように規式を整えたとされます。従って本来は、炉の釜に湯が沸くまでの間に客にすすめるほどの簡単な料理であったのです。」