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-各月の禅語とうたの紹介-
1月
雌雀未だ来たらず雄雀呼ぶ 新篁 嫋嫋として日将にれんとす
(天隠龍沢「竹雀図」賛)
2月
北野江南、自在身 遠く衣鉢を伝えて天真を現ず
旧時の楊柳観音老 今は梅花樹下の神と作る
3月
龍孫、翠空に舞う(『点鉄集』)
4月
一枝の春色、一麟足る 覓めず、花中 十友の多きことを
(策彦周良「梅辺会」詩)
5月
牡丹、一日の紅 満城、公子酔う(『禅林類聚』巻十四)
6月
巌上に穏坐して、草茵白衣
生を利し物を化す、変に応じ機に臨む
(毒湛匝三「観音菩薩」賛)
7月
楼閣、千家の月 江湖、万里の秋(『句双葛藤』)
8月
維摩の一黙、其の声、雷の如し(『句双葛藤』)
9月
羅漢に逢うては羅漢を殺せ(『臨済録』)
10月
少林面壁坐す 誰か是れ雪に立つ人(『禅林類聚』巻十四)
11月
是の大明王 其の住所無し 唯だ衆生の 一念心の中に在り
(不動明王要文)
12月
六載の艱辛、柴骨露わる 這回、果たして旧時の観を改む
(寂室元光「出山相」偈)