公益財団法人 禅文化研究所

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涅槃図拝観と精進料理の旅 バスツアー【終了】

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日付 2002/3/16
詳細

実施記録

平成14年春季バスツアーを下記の要項にて行ないます。今回は、年に一度、三日間だけ公開される、お釈迦様の入滅を描いた「涅槃図」(ねはんず)の中で、代表的な三幅を拝観し、あわせて特別公開の寺宝・建物を拝観します。また昼食は、天龍寺にて特製精進料理をご賞味いただきます。どうぞ、お誘い合わせご参加ください。
日時 平成14年3月16日(土)午前9時出発
集合場所 JR京都駅八条口(南側)1階 観光バスプール脇コンコース
集合時間 午前8時45分
参加費 お一人 15,750円(税込)
募集人員 先着90名(満員御礼につき、〆切ました
申込方法 下記の当研究所インフォメーションまで、氏名・住所・電話番号・年令・性別・人数を明記の上、Eメールにてお申し込みください。ただし、定員になり次第締め切りとさせていただきます。悪しからずご了承ください。
コース 京都駅(9:00)==(9:20)泉涌寺【大涅槃図・楊貴妃観音拝観】(10:00)===(10:20)東福寺【猫入り涅槃図・白衣観音・国宝三門拝観)(12:00)===(12:40)天龍寺(精進料理、刺繍涅槃図・龍図拝観、法話)(16:30)===(17:30頃)京都駅
みどころ ◎泉涌寺(せんにゅうじ)の大涅槃図
東山、月輪山の麓にある泉涌寺は、弘法大師が庵を結んだのが始まり。のち順徳天皇の御代(1218)に月輪大師が宋様式の大伽藍を営み、境内の一角から清水が涌き出た事により泉涌寺と改められました。時の皇室は大師に深く帰依され、仁治3年(1242)、四条天皇が当寺に葬られて以降、歴代天皇の山稜がこの地に営まれました。皇室の菩提所として篤い信仰を集め、「御寺(みてら)」と呼ばれ、京の人々に親しまれています。「大涅槃図」は江戸中期の明誉上人の作。縦16㍍、横8㍍もある涅槃図は日本最大。重要文化財の楊貴妃観音も拝観します。

◎東福寺(とうふくじ)の猫入り涅槃像
泉涌寺に隣接する臨済宗の本山のひとつ。涅槃像は、室町時代初期の画僧・明兆(兆殿司・ちょうでんす)の作と伝えられます。泉涌寺の大涅槃図に劣らない縦15m、横7m30cmで、猫が画かれているのが特徴。寺伝によれば、明兆がこの涅槃像を画いているとき、裏山の谷から一匹の猫が現れ、さまざまな絵の具をくわえて来て明兆に献じました。明兆はそれを悦び、その猫を涅槃像に画き添えたため、この涅槃像は「猫入り涅槃像」と呼ばれます。猫が現れたという谷は、今も「絵具谷(えのぐだに)」と呼ばれています。 特別公開されている国宝の三門に登り、方丈では特別公開の白衣観音図、五百羅漢図なども拝観します。

◎天龍寺(てんりゅうじ)の刺繍涅槃像
天龍寺に伝わる涅槃像は江戸時代初期の作といわれ、大きさは縦4m35cm、横3m37cmと小ぶりながら、ていねいな下絵に基づき全面が刺繍(ししゅう)で画かれた涅槃像です。釈尊の頭髪(羅髪・らほつ)には髪の毛が織り込まれ、画面の左右には釈尊の一代記も刺繍されていて、大変めずらしい涅槃図です。永年収蔵庫に納められていましたが、今年から法堂で公開されます。必見の涅槃像といえるでしょう。
昼食は、天龍寺にて特製の精進料理をいただき、法話を拝聴します。