2011年秋 「遂翁元盧 禅画と墨蹟」展ならびに禅文化研究所曝涼展
日付 | 2011/10/3 |
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場所 | 花園大学歴史博物館(無聖館4F) |
詳細 | 禅文化研究所では、花園大学歴史博物館と共催にて、平成23年度秋に、下記の通り、白隠下の遂翁元盧の禅画墨跡を展示する遂翁展ならびに禅文化研究所曝涼展を同時開催します。 ユーモア溢れる禅画により、世界的に注目を集めている白隠慧鶴(はくいん・えかく/1685~1768)。近年、人々を魅了する禅画は白隠画だけにとどまらず、白隠の弟子たちによって受け継がれた禅画にも目が向けられています。 白隠下において、その筆頭にあったのが東嶺圓慈(とうれい・えんじ/1721~92)と遂翁元盧(すいおう・げんろ/1717~89)。東嶺と遂翁の禅画には、「微細東嶺、大器遂翁」と評される禅風とは相反する個性が見られます。東嶺は大胆な筆遣いによる豪放さが特徴であるのに対し、遂翁は白隠画を謹直に学ぼうとする姿勢があらわれています。 本展では、永明寺(静岡県沼津市)および個人蔵(丈山文庫)に蔵される遂翁の禅画・墨跡約60点を展覧します。遂翁の作品にスポットをあてた展覧会は本展が初となります。白隠のみならず、その弟子たちに受け継がれた禅画の魅力を堪能していただくとともに、遂翁の作品を通して師の禅風に触れていただく機会になりましたら幸いに存じます。 開催内容
遂翁元盧(1717~1789)下野(栃木県)の人。旧名は慧牧。もと酔翁、また浮島とも号した。30余歳にして白隠のもとに参じ、20年間、白隠に随った。東嶺に勧められ、駿河(静岡県)松蔭寺の師席を嗣ぐ。安永3(1774)年、白隠七回忌の法会を修し、『参詳語録』を提唱。寛政元年12月、世寿73で示寂。諡号は宥惠妙顕禅師。著書に『白隠和尚行状』などがある。詳しいパンフレットは、こちら(PDF)。 |