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職員オススメ本・映画

『東福門院和子の涙』宮尾登美子

京都や奈良の寺社にてよく目にする“東福門院”という御名。 寄進者として目にするわけですが、その人については、徳川二代将軍の娘という事くらいしか知り得ぬ私でした。 大河ドラマが始まり、「そういえば、お江の方は二代将軍に嫁ぐのかぁ。待てよ。東福...
4.スタッフ便り

残り半年

水無月の 夏越の祓する人は     千歳の命 延というなり 新年明けましてから、半年が過ぎました。 昨日6月30日は、恒例の茅の輪くぐりへとでかけ、水無月をいただきました。 この区切り、毎年経験していますが、今年は本当に感慨深いものですね。...
美術館・博物館

樂歴代とその周縁 -樂美術館-

京都市上京区にあります、樂美術館を訪れました。 今回の展観は、-樂歴代とその周辺-。その名の通り、樂家歴代の茶碗、そしてさらに樂家と深い関わりのあった方たちの茶碗も拝見する事ができました。“周辺”を知る事は、樂家や茶の湯の歴史などを知る上で...
美術館・博物館

岸野忠孝水墨画展 -加島美術-

友人宅にて、およそ10センチ四方ほどの大きさに描かれた、小さいはずなのに大きな富士の絵に衝撃を受けました。「すごい!どなたの絵?」と尋ねたら、岸野忠孝さんとの事。 1938年、山口県生まれ。小林雲道人に師事し、山田無文老師に参禅する事3年。...
3.その他の寺社

月読神社の石碑

松尾月読神社の社前で「押見宿祢霊者遺跡」という石碑を見つけた。昭和42年に松室同族会によって建立されたという。 松室氏は本姓壱岐宿祢、月読神社の初代祠官であった押見宿祢の子孫であり、同社の社家である。中世以降数家に分かれて神社に奉仕したが、...
4.スタッフ便り

継続は力なり -御所市の農園にて-

以前ご紹介したことのある農園へ行って来ました。 我が恩師、松田高志先生は、この農園に通う事26年になるそうです。雨の日も、風の日も、夏の猛暑日にも、冬の雪降る日も、片道2時間半の道のりを月に2度、26年間。計算したら、距離的には既に地球を一...
3.その他の寺社

松尾月読神社

松尾大社の南方に鎮座する松尾月読神社。『日本書紀』顕宗三年条によれば、神託によって壱岐島の月神を葛野郡に祀り、壱伎県主の先祖の押見宿祢が祭祀に当たったという。 もとはより桂川に近い地にあったが、河水による侵食を受けたため、斉衡三年(八五六)...

根性

根性あるなぁ、頑張っているなぁ…と勝手に思いましたが、それは勝手にこちらが思う事で、当の本人はごくごく自然。 とある農園でのひとときです。
二十四節気

夏至 ―二十四節季―

二十四節気の中でも「夏至」を知らない人はないでしょう。国語辞典によると、古くは、「げじ」と濁って読んだようです。美しい花菖蒲の咲く頃です。 太陽が黄道上の90度の点を通過する日をいい、一年の内で一番昼間の長い日ですが、日の出が一番早く、日没...
自坊つれづれ

盛者必衰 沙羅の花

六月に咲く花は白い花が多いと、うちの母がいっていましたが、確かにそんな気がします。 今年も境内の沙羅の花が一斉にぷっくらと蕾を膨らませ、ぼちぼちと咲きはじめました。 雨に濡れてほんのり頬紅を付けたような花が、とても愛らしいのです。お多福のよ...
3.その他の寺社

最福寺跡

最福寺は西芳寺(苔寺)のある谷の入口付近にあった寺院。 平安末期に天台宗の延朗によって開かれた大寺であった。 この寺院も他の例に漏れず応仁文明の乱によって衰退、現在はこの延朗堂が残るのみとなった。堂内には鎌倉時代の作という延朗上人の木像を安...
職員オススメ本・映画

『あしかび全集』和田重正 -職員オススメ本-

皆さん、おはようございます(御挨拶をしたくなりました)。 いつもご覧いただき、誠に有難うございます。 さて、こちらでも何度かお話させていただいていますが、弊所の季刊『禅文化』にも何度か寄稿いただきました松田高志先生(私の卒業大学のゼミ教授で...
職員オススメ本・映画

『見知らぬ場所』ジュンパ・ラヒリ -職員オススメ本-

例え家族であっても、恋人であっても、親友であっても、人の心の内はこんなにもわからない。それぞれが、それぞれの想いを抱えて生きている。 何気ない日常生活の内に、当たり前のごとく潜む人の心の機微を、繊細に文章に現した名著です。時に狂おしく、時に...
美術館・博物館

藤田美術館

大阪市都島区にあります藤田美術館。今まで機会が無く、私の大好きな岸野承さんの彫刻展もあるという事で、初めて訪れてみました。 藤田美術館では、国宝9点、重要文化財51点を含む約5000点を収蔵しており、このコレクションは、明治の実業家、藤田傳...
美術館・博物館

浅川伯教・巧兄弟の心と眼 -東洋陶磁美術館-

大学を卒業して間もない頃、何もわからぬままに(今もわかりませんが)骨董街をウロウロとしていた私は、とある店の前で白く静かに輝く白磁の壺(李朝の壺)に惹かれて立ち止まりました。そして、若さゆえか何の躊躇も無く、一見さんお断りのようなお店の中へ...