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2.禅の文化

大般若転読(1)

『大般若経』の転読を見るのは心地よい。禅寺でも正月などに行なわれるなじみ深い行事だ。僧侶が分担して一巻づつ経題を唱え、経本を両手で捧げ持って広げる。すると、高い方から低い方へ、カラカラと軽快な音をたてながら、まるで生き物のように経本が流れ下...
1.禅文化研究所の仕事

謹賀新年

雪舟等楊が備前宝福寺の小僧さんであった頃、和尚さんに叱られて本堂の柱に括りつけられたとき、涙で描いたネズミの絵があまりにもリアルであったので、和尚さん思わず「しっ、しっ」と追い払ったという話がありましたね。 私は子供の頃、お寝便して本堂床下...
1.禅文化研究所の仕事

この一年、ありがとうございました

本日12/26より新春1/6まで、禅文化研究所は冬期休業に入らせていただきます。 この一年も、禅に関する事のみならず、職員のつれづれ日記のようなこのブログをご覧いただき、誠に有難うございました。感謝申し上げます。 この一年を振り返りますと、...

杭州 銭塘江と六和塔 -中国3-

北京での業務を終え空路2時間弱、杭州へ。 杭州には李建華さんの友人で、今回の邦訳のお手伝いをしてくださる王さんがおられる。 空港まで愛車でお出迎えいただき、さっそく市内のホテルに移動して打ち合わせを行なった。 さて、実は杭州には初めて来た私...

ヒムロー織り -インド・オーランガバード-

オーランガバードは、織物の産地として知られています。 アジアを旅すると必ず織物をチェックする私は、今回ももちろんのこと、タクシーの運転手任せではありますが、織物工場へ。 特にここで有名なのはヒムローと呼ばれる織物。交渉すれば安くなるでしょう...
各派管長・老師のことば

禅僧のことば -妙心寺管長-

平成21年に開山無相大師の650年遠諱を迎える妙心寺は、連日のように地方からの団体参拝者を受け入れている。法堂には五色幕が吊るされ法要ムード一色である。3400の末寺を擁する妙心寺は塔頭だけでも46を数える。勅使門から三門・仏殿・法堂と一直...
チベットの草花

Flowers and Plants in Tibet -№14-

禅文化研究所客員研究員・李建華さんのご子息、叡(えい)さん による、チベットの草花の写真です。 硬そうな土、栄養分や水分などは含まなさそうな大地から力強く生えて、赤い実をみのらせています。 専門家さえその品種を特定するのが難しい植物もあると...

北京での仕事 -中国2-

今回の訪中は、主に2つの仕事のためである。 その一つは、研究所が事務局を兼ねている、臨済宗黄檗宗の公式サイト、臨黄ネットホームページの中国語版を作成するため、その翻訳についての打ち合わせである。 既に、英語版ページは去年の冬からオープンして...
美術館・博物館

大徳川展-東京国立博物館-

来場者が40万人を超え、大成功のうちに終了したという大徳川展。 ちょうど出張中に行く事ができました。 「二度とない!」の文句に、平日でもものすごい賑わいでした。 日本人ならどれだけ歴史音痴でも知らない人はいない徳川家康。 その家康を頂点とす...
各派管長・老師のことば

禅僧のことば -黄檗宗 萬福寺管長-

晩秋の終わりが近づいた一日、宇治市にある黄檗山萬福寺を訪れた。京都市内の紅葉で名高い寺院は、この時期は朝早くから参拝者で賑わっているが、ここ萬福寺はそれほどではなく、早朝の凛とした空気が心地よい。 切妻造りの総門から境内に入ると、三門、天王...

ビービー・カ・マクバラー -インド・オーランガバード-

久々にインド旅行記です。 17時間の列車の旅にて到着したオーランガバードの街を散策。 タージマハールをモデルにして建てられたというビービー・カ・マクバラーへ。 タージマハール建設ほどの国費を使うわけにはいかず、大理石が使われたのは墓標周辺と...
美術館・博物館

表千家北山会館 -元伯宗旦展-

京都北山にある表千家北山会館では、12/20(木)まで、「350年遠忌記念 元伯宗旦展~残された手紙にみる生涯と茶の湯~」と題して、主に宗旦の手紙を中心とした展観が楽しめます。 宗旦ゆかりの道具などを単に見て感じるのみならず、実際に宗旦から...
1.禅文化研究所の仕事

年末年始休業について

禅文化研究所は、12月26日から1月6日までを年末年始の休業といたします。 1月7日より通常通り業務を行ないます。 ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願い申し上げます。 なお、書籍等は25日14時までにご注文いただきましたら、年内に発送...
滋賀

MIHO MUSEUM -MIHOコレクション 大いなる時を超えて-

開館10周年記念特別展Ⅲ-大いなる時を超えて-(12/16まで)と題された展示を拝観しに訪れました。 まず最初に我々を出迎えてくれるのが、なんともいえない表情の犬の埴輪。教科書で学んだ物ともまた違う感じで、『日本書紀』には、野見宿禰(のみの...

オリンピックを迎える北京 -中国 1-

星野監督率いる日本野球チームが、北京オリンピックの出場を決めた。 その激戦のころ、研究所の刊行物を中国語化して中国でも売ってもらおうと、短期間ではあるが、久しぶりに中国北京を訪れた。 来年の夏にはオリンピックが行なわれることで、いろいろと注...