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自坊つれづれ

麦秋と研究所の花 2017/6

6月も半ば。自坊のまわりは水田ですが、今頃の時期は、転作の麦畑と、稲作の水田とが入り交じっています。 そろそろ麦秋のおわり。近所のおじさんによると、まもなく麦の刈り取りだそうです。風に揺られて麦の穂がゆらゆらと。そして、その中をヒバリがピー...
臨済禅師・白隠禅師大遠諱

白隠禅師シンポジウム 名古屋会場のお知らせ

臨済禅師1150年・白隠禅師250年遠諱の特別事業も残り少なくなってきました。全国4ヶ所で行なう白隠禅師シンポジウムも、東京と京都が終了し、のこすは名古屋と九州です。 来たる6月22日に、名古屋市熱田区の熱田文化小劇場にて、「白隠禅師シンポ...
禅の寺

改修工事と名庭

足利尊氏公が、夢窓疎石を開山として創建された天龍寺派のお寺・等持院(京都市北区等持院北町63)。弊所からもほど近い立地です。そうなると私の悪いクセで「いつでも行ける」と安心してしまうのですが、これから約3年間、およそ40年ぶりの改修工事に入...
美術館・博物館

香雪美術館 「悉有仏性」展

時々、本ブログで書かせていただいている弊所のデジタルアーカイブズ事業での調査。この調査に、時折お手伝いいただいている外部の美術館の学芸員の方が数名おられるのですが、その中のお一人が担当されている展覧会をご紹介します。 神戸市灘区御影にある香...
滋賀

安土城摠見寺 信長公毎歳忌

去る6月2日は、かの織田信長公の忌日。今年も、安土城址にある信長公の菩提寺・摠見寺にて毎歳忌が営まれました。 私は近隣寺院でもあり、普段から摠見寺の和尚さんには、自坊の法務に御加担いただいていることもあり、毎年、何らかの役配に割り当てられて...
禅の逸話

逸話(13)白隠門下 その8-霊源慧桃

今回は白隠門下で、のちに天龍寺へも出世した霊源慧桃禅師(1721~1785)の逸話をご紹介します。 「病苦の中で大悟」 霊源慧桃和尚は、松蔭寺の白隠禅師のもとで長く修行し、日夜、おこたらずに参究した。松蔭寺から二十里ばかり離れたところに庵居...

今週の花 2017/5-2

昨日は、弊所の役員会(決算理事会)でした。会場は研究所ではなかったのですが、事前に九州から理事長が見えるので、弱っていた花を入れ替えました。例によって「お花係」の仕事です。 紫の菖蒲に続いて、最近は白い菖蒲が元気に花を咲かせ始めました。まだ...
本の刊行

再版『語録のことば』を再びおすすめ

以前、この場で熱く語ってから、3年近くの月日が流れました。絶版状態となっていた『語録のことば』(小川隆著)が再版となりましたのでお知らせいたします。以下、「禅文化研究所」の職員がブログに記してよい内容か迷いはありますが、書くことで、またどな...
禅の逸話

逸話(12)白隠門下 その7-快岩古徹と大休慧昉

「東の白隠、西の古月」と並び称された古月のもとで共に修行し、後に縁あって白隠のもとで大悟した二人の禅僧の逸話をご紹介します。 甲斐(山梨県)の快岩古徹和尚は、古月禅師に参じて仏法の一大事を悟った。その時、後に岡山の井山宝福寺の住持となる大休...

今週の花 2017/5

京都では5月なのに真夏日!  つい最近まで冬だったのに、あっという間に春が終わり、もう初夏。旧暦で言うと5月はまさに夏なのですが、新暦でも5月は夏と言ってもおかしくないですね。 さて、研究所の今週の花をご紹介します。毎週月曜の朝に花を持って...
デジタルアーカイブス

デジタルアーカイブス調査「円福寺」

前回初めて経験した悉皆調査の数日後、円福寺(京都府八幡市)での調査にも同行させていただきました。自分なりの所感を記します。 作業場の「伏虎窟御殿」は、円福寺14世・見性宗般老師に帰依された、有栖川宮威仁親王からの下賜という瀟洒な建物です。今...
講演会など

一休シンポジウム「一休と禅のこころ」

先般は、【白隠シンポジウム京都会場】が満員の聴衆の中、無事円成いたしました。 さて、今度は、花園大学の国際禅学研究所主催で、一休シンポジウム「一休と禅のこころ」が下記の通り開催されます。 これは、2015年に東京の日仏会館で行なわれた「一休...
禅のことば

夏を乗り越えよう

5月も半ばに入り、そろそろ、うだるような真夏がやって来ます。そこで、素晴らしい納涼の漢詩を1首ご紹介します。先のブログにも取り上げた、仙台藩4代藩主、伊達綱村公の詩です。 「夏日遊若林即興」     夏日、若林に遊ぶ、即興月上破橋前、   ...
滋賀

藤の寺(正法寺)

滋賀県日野町鎌掛にある正法寺(臨済宗妙心寺派)は、知る人ぞ知る藤の寺として有名です。訪れたのはゴールデンウイーク最終日の夕方。まさに閉門近き頃でした。檀家らしき方々が保存維持費用として200円を徴収されていましたが、おそらく、私が最後の訪問...
京都

妙心寺にて白隠禅師250年慶讃法要!

昨日、5月11日、臨済宗妙心寺派の大本山である妙心寺にて、白隠禅師250年慶讃法要が勤められました。 これは臨黄合議所の遠諱法要とは別に、大本山妙心寺が勤修されたものです。ブログタイトルになぜ「!」を敢えて打ったか。じつはこれが歴史的なでき...