大理四僧塔

今回の大理での行事の一つは、明代に起こった政争に巻き込まれこの地で没した、4人の日本人留学僧が葬られている四僧塔での法要である。 この供養塔のことは、以前このブログでも紹介されているが、埋葬された中の1人、闘南という僧が、現在の臨済宗建仁寺...

雲南省 大理

雲南省の中西部にある大理は、海抜2000メートルの高地にあり、13世紀まで大理王国の首都として栄えた町である。 じ(さんずい+耳)海と呼ばれる人間の耳の形をした湖と、19の峰が連なる蒼山とに囲まれる。年間を通して温暖な気候に恵まれ水も豊富で...

【東郡 パールシュヴァナータ寺院】 カジュラホその4 -インド-

有名な“アイシャドーを塗る女” インド旅行記のつづきです。 世界遺産カジュラホの東郡、パールシュヴァナータ寺院をご紹介。 ジャイナ教の寺院で、10世紀半ばに建立されました。 見た感じはヒンドゥー教寺院と何ら変わらないようですが、違うところと...

【南群 ドゥラデーオ寺院】 カジュラホその3 -インド-

素朴な風景の中、散歩がてら徒歩にて(暑いですが…)一番はじめに訪れたのが、南郡にあるシヴァ神を祀る寺院、ドゥラデーオ寺院(Duladeo Temple)です。 カジュラホでも最後期、12世紀初めに建てられたそうです。 側壁には、美しい天女(...

お国は違えど十人十色 カジュラホその2 -インド-

カジュラホの寺院群は、大きく西群、東群、南群に分かれます。 ホテルにチェックインした後、ぶらぶらと歩いて、まずは東群・南群の寺院を目指す事にしてみました。 ホテルの敷地を出た瞬間から、日本語を巧に操る少年達がついてきて、話しかけてきます。 ...
各派管長・老師のことば

山本玄峰老師のこと

昭和に名だたる名禅僧の一人に、般若窟・山本玄峰老師がおられる。 私が在錫した静岡県三島市の龍澤寺の住職として、私が生まれる前年に遷化された老師は、大本山妙心寺の管長も勤められ、さらには太平洋戦争の終結時、あの「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び...

青岸渡寺でみつけた硯

「那智黒」と言えば、まず思いつくのは、「那智黒飴」かもしれない。もちろん、もともとは那智でとれる上質の黒石を擬して作った飴玉なのであるが、この那智黒石は上等の囲碁石として有名である。 そしてもう一つ、事前に詳しく知っていたわけではないのだが...
4.スタッフ便り

ブータン 『日立 世界ふしぎ発見!』にて

09年1月10日のTBS『日立 世界ふしぎ発見!』は、ブータンでした。 ブータンに魅了された者の一人として懐かしく、民営化はうまく進むだろうかと少し心配しつつ、新国王の凛々しさに魅了され、一時間弱でこの国の素晴らしさをどう伝えるのだろうと思...

自然溢れる穏やかな世界遺産の村 カジュラホ その1 -インド-

今回のインド旅の第1目的ともいえるカジュラホ。 デリーから南東におよそ600キロ離れたこの村(デリーからの直行便あり)には、10世紀から12世紀にかけて創建されたヒンドゥー教・ジャイナ教の寺院群があり、1986年には世界遺産にも登録されてい...
3.その他の寺社

西国観音霊場 第1番 青岸渡寺に詣る

西国三十三所観音霊場の第一番、「那智さん」こと青岸渡寺にお詣りしてきた。 以前から、何ヶ所かの観音霊場にはお参りしてきたが、同じ近畿圏とはいえ、あまりにも那智さんは遠い。車をとばしても、一泊でないと行けない距離なのである。しかし第一番をいつ...

若州一滴文庫

作家の故水上勉氏が故郷に設立した若州一滴文庫は、小浜湾から少し山間部に入ったのどかな田園が広がる地にある。1985年に開館し、一時期閉館に追い込まれていたが、現在はNPO法人化され、水上氏の蔵書や水上作品に使用された挿画の原画などが常設され...

08年インドの旅 -インド-

07年、初めてインドを訪れました。前回までその旅日記をご紹介してきました。 次回からは、08年に再訪したインドをご紹介したいと思います。 「インドは人を呼ぶ」、「一度行くとはまるか、それとも二度と行きたくなくなるかどちらかだ」というような事...

諏訪の神さま -信州諏訪-

さて、これは何かおわかりだろうか? なんと、お茶室だそうで、その名も「高過庵(たかすぎあん)」というそうだ。 内部は見せてもらうことができない(そもそも高所恐怖症の私は遠慮したいところ)のだが、この茶室は、建築家・藤森照信氏(ふじもり てる...
2.禅の文化

魅惑のへたり達磨 -金毘羅さん参りその2-

さて、金毘羅さんの参道には、数々のお土産物屋さんが立ち並んでいます。 いにしえの人々も、お参りとはいえ同じような思いでこの階段を登ったのだろうか…と、わくわく。 その中で私が今回、その仕事の素晴らしさに魅了されてやまなかったのが、【讃岐一刀...
3.その他の寺社

金刀比羅宮参拝 -金毘羅さん参りその1-

10月半ばの話になりますが、まだ秋も入り口の頃、思い立って金毘羅参りにでかけました。 金毘羅さんといえば、長い階段・歌舞伎などで有名ですが、その正体やいかに?! 寺なのか、神社なのか、はたまた修験道の地なのか?!何の知識も無く、なんとなく「...