暗(くらがり)峠

近鉄平岡駅(大阪府)で下車し、近鉄生駒駅(奈良県)まで歩いてみた。行く手に立ちはだかるものは、大阪と奈良を隔てる生駒山地である。大阪側からの登りは傾斜も急でかなりきついが、奈良側は比較的なだらかである。 県境の暗(くらがり)峠を越える。かつ...

アジャンター石窟寺院その1 -インド-

今回の旅のメイン。アジャンターの石窟寺院を訪れます。 拠点となるオーランガバードの町から、車で2時間半ほど。 途中、デカン高原の壮大な景色を目の当たりにします。 昔、地理の教科書を見つつ、なんて広い地域にまたがっているんだろう…と思っていた...

杭州 霊隠寺 -中国4-

杭州では、西湖のさらに西にある霊隠寺(れいいんじ)も訪ねた。 このお寺は、東晋の時代(326年)にインドの僧・彗理が創建したもので、1600年以上の歴史がある古刹である。 全盛のころに比べると縮小はしているようだが、それでもかなり大きなお寺...

杭州 銭塘江と六和塔 -中国3-

北京での業務を終え空路2時間弱、杭州へ。 杭州には李建華さんの友人で、今回の邦訳のお手伝いをしてくださる王さんがおられる。 空港まで愛車でお出迎えいただき、さっそく市内のホテルに移動して打ち合わせを行なった。 さて、実は杭州には初めて来た私...

ヒムロー織り -インド・オーランガバード-

オーランガバードは、織物の産地として知られています。 アジアを旅すると必ず織物をチェックする私は、今回ももちろんのこと、タクシーの運転手任せではありますが、織物工場へ。 特にここで有名なのはヒムローと呼ばれる織物。交渉すれば安くなるでしょう...

北京での仕事 -中国2-

今回の訪中は、主に2つの仕事のためである。 その一つは、研究所が事務局を兼ねている、臨済宗黄檗宗の公式サイト、臨黄ネットホームページの中国語版を作成するため、その翻訳についての打ち合わせである。 既に、英語版ページは去年の冬からオープンして...

ビービー・カ・マクバラー -インド・オーランガバード-

久々にインド旅行記です。 17時間の列車の旅にて到着したオーランガバードの街を散策。 タージマハールをモデルにして建てられたというビービー・カ・マクバラーへ。 タージマハール建設ほどの国費を使うわけにはいかず、大理石が使われたのは墓標周辺と...

オリンピックを迎える北京 -中国 1-

星野監督率いる日本野球チームが、北京オリンピックの出場を決めた。 その激戦のころ、研究所の刊行物を中国語化して中国でも売ってもらおうと、短期間ではあるが、久しぶりに中国北京を訪れた。 来年の夏にはオリンピックが行なわれることで、いろいろと注...

第4回 西村惠信所長といく“禅と文化”の旅 その2

第4回“禅と文化の旅”その1はこちら 後ろ髪ひかれる思いで円照寺を後にし、昼食の為、菊水楼へ。 文化財にも指定されているという立派な建物に皆の心も踊り、秋の味覚を堪能しました。 昼食を終えてバスに戻ろうとすると、見送りをするかのように立派な...

曽爾高原 -奈良-

奈良の宇陀群にある曽爾高原を訪れた。 この時期、金色に輝くすすき野原が素晴らしいのだ。 百聞は一見に如かず。 曽爾高原のすすきを見ていると、池田遙邨画伯の昭和59年の作品、「うしろ姿のしぐれてゆくか 山頭火」(京都国立博物館蔵)を思い出す。...

『日本にのこる達磨伝説』

日本の伝説には、著名な高僧たちがしばしば登場する。それら高僧たちは各地を行脚し、困った人を助け、村人に恵みをもたらす。その中でも代表的な人物は、やはり弘法大師空海であろう。  水に不自由をしている村人のために、大師が杖で地面を突くと、そこか...

第4回 西村惠信所長といく“禅と文化”の旅 その1

11/3(金)、第4回西村惠信所長といく“禅と文化”の旅のご報告です。 行程はこちら 奈良の町は思った以上に木々の紅葉も美しく、時にバスの中から歓声があがりました。 まず目指すのは大和三門跡寺院の一つ、妙心寺派の円照寺です。普段公開されてい...
京都

紅葉情報 -高山寺-

私の好きな寺の1つ。明恵上人の庵として知られる高山寺です。11/4(日)に訪れましたが、なかなか美しい紅葉が見られました。紅葉を楽しみに京都を訪れる方は、どうぞ目安にして下さい。ちなみに、3日に鞍馬を訪れた知り合いは、栂尾ほどに紅葉はしてい...

石見銀山2 -出雲-

大森地区を散策するうちに気づいたこと。 さほど大きな町並みではないのだが、意外にもお寺が多いのである。 臨済宗はないようだったが、浄土真宗を主として、5~6カ寺はあったのではないかと思う。 採掘によって亡くなった方を弔うということも少なくな...

インドの鉄道

インドに行くなら必ず一度は体験してみたい列車の旅。 アグラからオーランガバードまでを寝台列車にて移動です。 皆さん乗車時間を聞くとびっくりするかと思います。約17時間です、17時間。 夕方5時頃出発して、昼の11時前に到着。 おかげで、旅の...