龍谷ミュージアム

展示内容はもちろんのこと、解説のわかりやすさやそのビジュアルの面白さにかけては群を抜いていると思える龍谷ミュージアム。縁あって訪れた、仏教については詳しくない一般の方々にもわかっていただこうという心くばりが随所に見られ、個人的にも大好きなミ...

井戸尻遺跡 -長野県諏訪郡-

8月の初旬、かねてから気になっていました長野県の井戸尻遺跡を訪ねてみました。湧き水が豊富なこの地域には多くの遺跡が残ります。私の大学のゼミ担当教授が憧れる時代が、“縄文時代”。学生の頃はこれを聞いてもさほどピンともこず、「先生らしいな・・・...

ラオス逍遙 後編

「ラオス逍遙 後編」 川辺紀子(禅文化研究所所員) 「ラオス逍遙 前編」はこちら-季刊『禅文化』235号より-前号ではあくまでも旅行者の一視点から見たラオスのお国事情、ルアンパバーン滞在についてを簡単に触れた。今回は旅の最大の目的ともいえる...

国際ヨガの日 -6月21日-

“国際ヨガの日”を、皆さまご存知でしょうか?先日のヨガの稽古にて、師匠が教えてくださいました。なんでも、インドのモディ首相が昨年9月の国連総会の演説で、「ヨガは私たちの古代からのかけがえのない伝統で、贈り物である。心身の統合を具現化する。運...

安楽寺 その2 -信州上田-

昨日につづきまして、信州は上田にあります安楽寺参拝についてです。 国宝八角三重塔につきましては、このサイトに詳しいので、引用させていただきます。 *** *** *** 木造八角三重塔は、木造の八角塔としては全国で一つしかないという貴重な建...

安楽寺 その1 -信州上田-

仕事でもプライベートでも、寺ばかり訪れている私ですが、先日は信州上田を訪れました際、かねてから念願であった安楽寺(元は臨済宗・現在曹洞宗)を参拝しました。 鎌倉時代、塩田流北条氏の領地として栄えた塩田平(現在の上田市)の地は、当時の政治の中...

バッチャン村 -ベトナム-

突然思い出したかのように始まる旅行記、ベトナム編。茶の湯を稽古する者にとってはこの村を訪れるというと、一種独特の感慨を持つものです。ハノイから1時間半ほど車を走らせた所にあります。 古くより茶人たちが茶道具に見立てて使った安南焼とは、このバ...

犬は喜び…

おはようございます。本日は冬至で新月ですね。冬至に新月が重なるのは19年ぶりとのことで、この日を境に、日が長くなってゆき、月が満ちてゆくという、希望を抱くスタートの日のようにも思えます。さて、休日に雪を愛でに(少し大変でしたが…)、富山へ行...

頭と身体のモードを切り替える為、山奥へ。家での瞑想や坐禅も良いのでしょうが、自然の力を借りるとうんと切り替えやすくなります。 都会に住んでいますとまず見かける事の無い霜も美しく、空気も美味しい。満ち足りた休日を過ごしました。

ラオス逍遙 前編

「ラオス逍遙 前編」 川辺紀子(禅文化研究所所員) -季刊『禅文化』234号より- メコン川が流れるルアンパバーンの町並み。プーシーの丘からの眺望 偉大なるメコン川流域に鎮座する東南アジアの仏教遺跡群。その参拝も、残すはラオスのみとなってい...

兼六園の雪吊り

雪吊りの始まりました金沢は兼六園。雪害から樹木を守るための工夫が昇華され、ここまで美しいものになる事にいつ見ても感動を覚えます。 一つ一つの枝に撒かれたロープ、芯柱などじっくり拝見していますと、庭師の方々に頭の下がる思いがしてきます。作業人...

山口にて 続

先週末のブログ「山口常栄寺・洞春寺へ」に続き、もう1回おつきあい下さい。洞春寺にお邪魔した後、ありがたいことに洞春寺のご住職が私を車に乗せて、帰りの新幹線までの間に近隣を少し案内して下さいました。 まずは、西田幾多郎(1870~1945)の...

ハノイ美術博物館 -ベトナム-

今年の夏は、ベトナム航空でラオスはルアンパバーン(有名な古都。町全体が世界遺産です)へと旅してきました。せっかくですのでトランジット地、ハノイにも3泊し、色々と訪れてみました(上写真は、ハノイの空港でおみかけしたお坊さん。ベトナムのお寺には...

日本の風景

新幹線に乗っていますと、このような景色にであいました。 「あぁ、このような風景を小野竹喬は描いたのだな・・・・・・」などと好きな画家の事をぼんやり考えつつ、重なり合う山の端、暮れゆく空の表現しがたい色の世界の美しさを少しの間堪能しました。自...

自然と自身との融合

日々の生活において、一番身近にある“自然と一体になる事”といえば、あまりに当たり前過ぎて意識すらしない事が多いかもしれませんが、「三度の食事」です。自然界に存在するものを自身にとりこんで、生命活動を維持し、身心の健康を保たせていただいていま...