滋賀

1.禅文化研究所の仕事

永源寺を訪ねて

禅僧のことばのDVDシリーズ収録も、第一弾の予定は、残すところ大本山永源寺管長、篠原大雄老師だけとなった。 先日、その事前打ち合わせの為に、撮影監督の映像工房サンガの児玉氏とともに、冬の永源寺を訪れた。 永源寺派の本山である、瑞石山永源寺は...
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田舎寺の越年

昨年は「僞」の歳として幕をおろし、かくして新年を迎えた。 毎年より少々早めに仕事おさめをした禅文化研究所ではあるが、自坊のある私は、結局年末の大掃除期間が長くなっただけということで、ありがたいやら何やらわからない。 昨年末は雨続きで、28日...
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MIHO MUSEUM -MIHOコレクション 大いなる時を超えて-

開館10周年記念特別展Ⅲ-大いなる時を超えて-(12/16まで)と題された展示を拝観しに訪れました。 まず最初に我々を出迎えてくれるのが、なんともいえない表情の犬の埴輪。教科書で学んだ物ともまた違う感じで、『日本書紀』には、野見宿禰(のみの...
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柳田聖山先生の生まれ、そして、眠る地

昨年11月8日、あの著名な禅宗史研究者である柳田聖山先生は逝かれた。 読者諸氏は、先生の生まれ故郷が滋賀県彦根市にある荒神山にある延寿寺という、臨済宗永源寺派の小さなお寺であることを御存知であろうか。

近江八幡の水郷

筆者の自坊からそう遠くない、滋賀県近江八幡市には、琵琶湖につながる水郷地帯がある。 群生する葦の間を入り組んだ水路が通っていて、安土の内湖へと繋がっているのだ。 ご覧の通り、人口建造物が見えないポイントもたくさんあり、私のお気に入りのスポッ...
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信長忌

425年前の天正10年(1582)6月2日、明智光秀の謀叛により、京都の本能寺で織田信長は自刃した。その直後、安土城は謎の出火により消失したという。築城してまだ3年が経ったばかりであった。 今はその城址を残すばかりで、天下の名城と呼ばれたそ...
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寂室禅師生誕奉賛茶会 於:永源寺

去る5月13日、滋賀県は東近江市にある臨済宗の大本山、永源寺を訪れた。 毎年、開山様の誕生日に近い日曜日に献茶式が行われ、表千家・裏千家・遠州流・煎茶道泰山流のお席と、法堂で番茶席が設けられる。 今年は天候にも恵まれ、参会者は新緑鮮やかな中...
4.スタッフ便り

雪の少ない冬でも、なごり雪となるか・・・

先日のニュースで、東京都内では、この冬、一度も降雪を観測していないと言っていた。観測史上初ということだそうだ。 確かにこの冬は暖かい。 つい1週間ほど前には、もう今にも芽が出て桜が開花しそうなほど暖かな日がきたかと思うと、この数日は一転して...
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志村ふくみの紬織りを楽しむ-滋賀県立近代美術館-

志村ふくみさんの紬の世界を見に、お隣の滋賀へ。>4/8(日)まで 志村さんについては、白洲正子さんの著書の中で知り得てからというもの、「紬」の今までの概念だけに捕らわれないその作風と、染色の「色」の美しさに、頭の片隅に鮮明に記憶されていたの...
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菜の花畑と比良の雪山

先日、京都にも雪が舞ったばかりであるが、暦の上では節分が過ぎ立春を迎えた。 何か春を感じさせる場所がないかなとネットを探していたら、琵琶湖畔の菜の花畑が見頃であることを知って出かけてみた。 場所は守山市のなぎさ公園の菜の花畑。 12000本...

金剛輪寺 -ご開帳-

百済寺から車で北に10分ほどのところに、同じく湖東三山の一つ、金剛輪寺がある。 ここも天台宗開宗1200年にあわせ、秘仏「聖観世音菩薩」のご開帳を行なっている。 ここは、当時の住僧の機転で、寺の上の山林に自ら火をつけ、本堂が焼け落ちたと偽っ...
4.スタッフ便り

百済寺 -ご開帳-

以前も書いたが、近江の百済寺にて、本尊十一面観世音菩薩のご開帳(9/18~10/27)があり、参拝した。 今まで見たことの無いようなお顔のように思った。 つらつらと感想を書くのも気が引ける。是非この機会に近江まで足をお運びいただきたい。 他...
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蕎麦の花 けやき

滋賀県多賀町を通りかかったら、蕎麦の花がとてもきれいに咲いていた。 今までこのあたりではあまり見かけなかったし、普段は水田である場所らしいから、どうやらこれも転作の一手段らしい。 蕎麦の花のきれいなところを探して、車でうろうろとしていると、...

賤ヶ岳

言わずと知れた、秀吉と勝家による天下分け目の戦いが繰り広げられた地である。 古戦場を訪れるたびに、「一体どうやってこのような所で、甲冑で身をかため、激しく戦ったのであろうか・・・」と思うばかりである。 今となっては、つわものどもが夢の趾・・...

近江のかくれ里

最近ふと読み返そうと思い読んでいる本がある。 白洲正子著『かくれ里』。 大好きな京都のお隣であり、歴史深い地でありながら、最近まで全く興味の無かった「近江」に興味を持ち始めたからだ。 彼女が紹介している場所を、本を読んだからといってそのまま...