2.禅の文化

禅の寺

愚堂禅師開山の中山寺

本ブログで何度か書いたが、今年秋に愚堂東寔禅師の350年遠諱が営まれる。その愚堂禅師が開山された寺院の中の一つに三重県伊勢市の中山寺がある。 伊勢神宮の外宮に近いところにある、この寺院は臨済宗妙心寺派に属し、当時はこのあたりの本寺であった。...
禅の寺

寂室禅師生誕奉賛茶会 於:永源寺

5月9日(日)、滋賀県にある臨済宗永源寺派の大本山永源寺において、-開山寂室禅師奉賛茶会-が開催されます。毎年、開山様のお誕生日に近い日曜日を選んで開催されています。 開山寂室元光禅師が都よりこの地に移られた時、多くの修行僧がそれに従いこの...
2.禅の文化

俵屋宗達筆松島図屏風 複製

琳派の祖・俵屋宗達といえば、建仁寺蔵の「風神雷神図」があまりにも有名であるが、今から400年近く前、江戸時代初期の1630年頃に描かれた、この「松島図屏風」も俵屋宗達筆の傑作である。 この屏風は、当時の堺の豪商、谷正安が宗達に依頼し、澤庵禅...
禅のことば

歴史秘話ヒストリア ”みんな好き好き一休さん”

NHK総合テレビの歴史秘話ヒストリア(毎週水曜22:00~22:43)に、弊所所長・西村惠信先生が登場します。 平成22年4月21日放送分の、 「第37回放送予定 みんな好き好き一休さん ~禅の心で自由に生きろ~」 において、一休禅師の奇行...
2.禅の文化

花祭り -お釈迦様の誕生日-

本日は花祭り。お釈迦様の誕生日です。 仏教寺院では、“仏誕生会”といってお釈迦様のご誕生を祝う法要が執り行なわれます。 お釈迦様は、ルンビニ(現在のネパール)にて約2500年前にお生まれになりました。私も大学の卒業旅行でネパールを旅した際に...
禅の寺

世界遺産 嵐山天龍寺の春

お仕事で嵐山天龍寺を訪れました。 この日(2日前)はあいにくの雨模様にもかかわらず、たくさんの参拝者の方がみえていました。 天龍寺を参拝した際にお庭の草花をご覧いただくと、1つ1つに名前を書いた立て札が立っています。 春にはたくさんの花が咲...
各派管長・老師のことば

禅僧が語る -妙心寺 次期管長 河野太通老師-

今年4月に大本山妙心寺の新管長に就任が決まっておられる、姫路市網干の龍門寺、河野太通老師を訪ね、弊所発売のDVD「禅僧が語る」の次作制作の撮影をさせていただいた。 午前中は晴天ではあったが、午後から天候がくずれるとの予報により、まずは、イン...

タブラ奏者 アリフ・カーンのコンサート -皷楽撃竹- 於:福成寺

昨年9月にこちらでもお知らせ、ご報告しましたインド人タブラ奏者のアリフ・カーンさんが再来日されます。 京都市西京区にあります禅寺、福成寺の竹林をバックに、あの幻想的な音色を聞かせていただける機会がまたやってきました。 前回私もお邪魔しました...
京都

-而生其心- 石田智子展 ギャラリー素形

京都のギャラリー素形(室町二条下ル)にて、石田智子展が開催中です。 石田智子さんといえば、玄侑宗久師の奥様であり、我が研究所の季刊『禅文化』213号の、-寺庭さんのリレーエッセイ-にも寄稿いただいている。その中に、如何にしてこういった制作活...
2.禅の文化

フランス語版『雲水日記』

フランスのフィリップ・ピキエ社から、『雲水日記―画で見る禅の修行生活』(佐藤義英/画・文)の仏訳が出版された。 訳者のロジェ・メネソンさんは、フランス極東学院所長のフレデリック・ジラールさんのかつての生徒さんで、10年ほど前に、『雲水日記』...
禅のことば

木瓜の花

我が家では、大好きな花屋さんで買ってきた木瓜が花盛りを迎えています。 なんともいえない色。見ていると癒されながらも、よくもまぁこのように咲くものだ……と、不思議な気持ちになります。 まさに-不審花開今日春-。 「不審庵」というと、表千家の茶...
禅の寺

播州 龍門寺

兵庫県姫路市にある龍門寺は、「不生禅」を説いた盤珪永琢禅師(1622~93)を開山として寛文元年(1661年)に創建された。 播州随一の偉容を誇った大叢林として名高く、今もその遺構を残している。しかし無檀家のため伽藍の補修や維持管理に代々の...
禅のことば

-平常心是道- えしん先生の禅語教室 その13

-平常心是道- へいじょうしんこれどう この語も前回と同じく、『馬祖録』(ばそろく)の「示衆」(じしゅう)という部分に出ています。馬祖道一禅師の説いた禅は昔から、特に「日常禅」として親しまれています。今日の臨済禅はその直系ですから、じっさい...
禅のことば

線香の煙

『白隠禅師年譜』12歳の時(元禄九年:1696)に次のようにある。 一日、香を菅神の画真の前に点して、再拝稽首して謂(おも)えり、「我が願い虚しからずんば、香煙端直にして天に沖(あが)る象(かたち)を示したまえ」と。黙祷すること良(やや)久...
禅の寺

水僊(水仙)

この季節に咲く花で最も好きな花、水仙。今年も研究所横の花壇にたくさん花を咲かせています。 あの可憐で清楚な姿からは、日本人としてはどうも納得がいかない花言葉-うぬぼれ・我欲・自己愛・神秘-などにぎょっとしたものですが、ギリシア神話から来てい...