2.禅の文化

禅の寺

甲斐の国のたからもの -山梨県立博物館-

“甲斐の国”と聞けば、まず皆さんは何を思い浮かべられますか?! やはり武田信玄公!!! でしょうか。もうそれしかないというほどに歴史上印象強い武将ですね。 そこまで思われたのなら、是非、我らが臨済宗としては、禅に深く帰依し学ばれた信玄公(そ...
禅の寺

妙心寺展 開催中! -東京国立博物館-

既に、このブログでも紹介した(2008/12/25)が、現在、東京国立博物館で、「妙心寺展」が開かれている。 今年、大本山妙心寺の開山無相大師の650年遠諱の年に因んでの特別展観である。 大本山妙心寺の宝物はもちろんのこと、妙心寺派の各寺院...
各派管長・老師のことば

山本玄峰老師のこと

昭和に名だたる名禅僧の一人に、般若窟・山本玄峰老師がおられる。 私が在錫した静岡県三島市の龍澤寺の住職として、私が生まれる前年に遷化された老師は、大本山妙心寺の管長も勤められ、さらには太平洋戦争の終結時、あの「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び...
2.禅の文化

貴重な遺産 -掛軸の太巻-

今月はお正月ということで、年頭にあたり、大切な掛軸などを出されたところもあったのではないでしょうか。その中には、「出してみたはいいけれど、本紙部分にこれまでなかった横皺や波打ち、または折れがでてきた」ということがあったかも知れません。 人は...
本の刊行

「丑歳」の願い

昔、中国の禅僧たちは真実の自分を求めて修行することを、「一頭の水迚ッ牛(すいこぎゅう)を飼う」と言ったのです。 自分のなかに具わっている尊い仏性(ぶっしょう)を「牛」としてよく飼い慣らし、立派な人間になろうとしたのです。 これを「牧牛」とか...
4.スタッフ便り

大晦日

画・トーマス・カーシュナー師 大晦日といえば除夜の鐘。 昨年私は旅に出ていて、ヨーロッパでお正月を過ごしました。ものすごい爆竹の音、わいわいとにぎやかな人々の声、翌朝には河原にワインボトルなどが大量に散乱し、それを拾う為に元旦から清掃車がお...
京都

庭の松 その2 -天龍寺-

天龍寺の松の剪定 日本三景は全て松である。 仙台の松島、天の橋立も松と砂浜、安芸の宮島も松である。 日本人にとって目出度い松・竹・梅においても、これまた松が一番だ。 昔、松は人々の生活に必要なエネルギー供給源であった。 電気のない時代、松脂...
禅の寺

和尚さんの蕎麦打ち

秋晴れ気持ちよいとある日。訪れたお寺さんで、和尚さんが蕎麦打ちをされておいででした。 プロ級の腕との噂高い和尚さんの蕎麦粉を扱う手つきは、それはもうお茶のお点前でいうと「流れるかのごとく、いつ茶杓を持ち、茶をはき、いつ点て終わっていたのかわ...
2.禅の文化

魅惑のへたり達磨 -金毘羅さん参りその2-

さて、金毘羅さんの参道には、数々のお土産物屋さんが立ち並んでいます。 いにしえの人々も、お参りとはいえ同じような思いでこの階段を登ったのだろうか…と、わくわく。 その中で私が今回、その仕事の素晴らしさに魅了されてやまなかったのが、【讃岐一刀...
2.禅の文化

映画 ”禅 ZEN”

2009年の正月に封切される角川映画、『禅 ZEN』をご存じだろうか。 私もつい最近になって、この映画が作られていることを知ったのだが、ブログ禅 -blog ZEN-としては、やはりとりあげずにはいられない。 ただ、この映画の主人公は、曹洞...
京都

第6回西村惠信所長といく“禅と文化”の旅 1-大徳寺-

紅葉の並木美しい堀川通り 去る11月14日、恒例となりました“禅と文化”の旅を無事終える事ができました。 お天気は快晴! とても気持ちの良い気候で、抜けるような青空のもと、京都をお楽しみいただきました。ご参加いただきました皆様、誠にありがと...
京都

正法寺 -永源寺派・京都-

京都府の、相楽郡和束町にある臨済宗永源寺派のお寺、正法寺を訪れました。 噂に聞いていたとおり、訪れる人もまばらで、美しい木々の紅葉をひとりじめできました。 名所の人混みに辟易している方には、少し不便な場所であっても、かなりオススメです。
京都

天龍寺の紅葉

昨年の11月15日の紅葉 11月の京都は、どこも紅葉狩りの観光客でごった返します。 ここ嵐山は、京都市内で一番最初に日が差す所です。 午前6時頃、うっすらとあたりが明るくなってきます。 天龍寺の曹源池はまだ暗く、東山から一条の光が嵐山にあた...
禅の寺

南無三世三千諸仏 -禅寺の授戒会-

さる11月1~3日、近隣の永源寺派のお寺で3日間にわたる大授戒会が厳修された。 実はこのお寺は、永源寺派の現教学部長さんのご自坊。 戒師は、永源寺管長篠原大雄老師である。 私は派が違うものの、ご縁があるので知客寮として司会進行の大役を承った...
京都

庭の松 その1 -天龍寺-

黄檗禅師:「深山裏に許多(そこばく)を栽えて、什麼(なに)をか作(せ)ん」。(そんな深い山中に松を栽えて如何するつもりか)  臨済禅師:「一つには、山門のために境致と作(な)し、二つには、後人のために標榜と作さん」。(1つには、この境内の境...