2.禅の文化

禅の寺

堺市 南宗寺

禅展の出展作品の返却が続いています。 先日は、三好長慶公や沢庵禅師、千利休や武野紹鴎などと縁が深い大阪府堺市の南宗寺へ行って参りました。 これは仏殿です。拝観で行ったわけではないので、内部までは入っていませんが、天井には龍が描かれているそう...
禅の寺

丹波 高源寺

特別展の宝物返却のため兵庫県にある高源寺に行ってきました。高源寺は、鎌倉時代に開創された臨済宗中峰派(幻住派とも)の本山で、現在は臨済宗妙心寺派に属し丹波屈指の名刹として知られています。 特別展では中峰明本像(重文)をお借りしたのですが、作...
禅の寺

禅展がおわりました

春には京都国立博物館で、秋には東京国立博物館で開催しておりました「禅 心をかたちに」展が先月末で終了し、このところ毎日、手分けをして、お借りしていた大切な宝物什物を各地のご寺院や博物館・美術館に返却にまわっております。 運送は、美術輸送で一...
禅の寺

道元禅師初開道場 興聖寺(宇治)

ご存知のとおり、弊所は主に臨済宗の研究機関でありますが、もちろん同じ禅宗のひとつ、曹洞宗ともいろいろなご縁があります。この禅文化研究所の刊行物のなかで、おもに語録類の訓注を担当しているN師は、もともと在家出身ですが、現在は曹洞宗寺院の僧侶。...
滋賀

瓦屋寺(滋賀)

もう京都の紅葉も終わりですが、各地では今年は例年より少し早く紅葉を楽しめたのではないでしょうか。友人知人からFacebookで寄せられてくる情報をみていても、いつもより早いんじゃないかっていう書き込みが多く感じられました。急に肌寒くなったか...
禅の逸話

逸話(5)越後の良寛さん―その3

近頃、囲碁の名人とAIコンピューターが勝負をして、やれコンピューターが勝った、いや、やはり名人が勝ったと、かまびすしいことですが、良寛さんにも、囲碁にまつわるこんなお話が二つ。 【和尚の碁打ち】 良寛和尚は、囲碁が好きで、負ければ機嫌が悪か...
禅の寺

白隠フォーラムin神勝寺

常栄寺でのフォーラムの翌日(11月20日)、広島県福山市の神勝寺で白隠フォーラムが開催されました。神勝寺は今から50年ほど前に創建された臨済宗建仁寺派の寺院で、地元の企業グループにより運営され、広大な境内には多くの伽藍や施設が建立されていま...
禅の寺

白隠フォーラムin常栄寺

花園大学国際禅学研究所と臨済宗黄檗宗連合各派合議所が共催しての白隠フォーラムが、11月19日、山口市の常栄寺で行なわれました。常栄寺は臨済宗東福寺派の専門道場であり、雪舟等楊の作と伝えられる庭園(雪舟庭)が有名で、紅葉と相まって多くの参拝者...
滋賀

大本山永源寺 開山寂室禅師650年遠諱法要

去る11月7日、雲一つない晴天の下、永源寺派大本山瑞石山永源寺(滋賀県東近江市)にて正燈国師650年遠諱法要が厳かに執り行われた。建長寺派、建仁寺派、大徳寺派、円覚寺派の管長をはじめ、僧堂師家や諸尊宿が大勢参列され、また檀信徒や一般来賓で大...
サンガセミナー

2016 サンガセミナー第4回 「禅の庭講座 ―江戸時代初期の宮廷文化と禅の庭」

先週、今年度のサンガセミナー第4回となる「禅の庭講座 ―江戸時代初期の宮廷文化と禅の庭」を開催しました。講師はこの講座で毎年お願いしている京都造形芸術大学の町田香先生。 今回は、京都に遺る宮廷の庭としては珍しい、南禅寺禅センターでもある光雲...
禅の寺

大雅閠窓ァ禅師の足跡を訪ねて

来年は白隠慧鶴禅師の250年遠諱の正当年であるのは既にご承知の通りと存じますが、さらに昔、永正15年に遷化された大雅閠窓ァ禅師(?~1518)の500年遠諱正当の年でもあります。 大雅閠窓ァ禅師という方をご存知でない方の方が多いであろうと思...
臨済禅師・白隠禅師大遠諱

横田南嶺老師の講演会

来たる10月18日からの東京国立博物館での特別展「禅―心をかたちに-」の開催を記念し、本日(10月5日)19時から日経カンファレンスルームで、鎌倉の円覚寺派管長、横田南嶺老師の講演会が開催されます。 「白隠禅師に学ぶ」と題し、書画に込められ...
禅の逸話

逸話(4)越後の良寛さん―その2

今回も良寛さんです。有名な2首を紹介します。 【たくほどは風がもてくる】 長岡藩主牧野忠精(ただきよ)が、良寛和尚の人柄を慕い、新潟巡視の折り、わざわざ寄り道して、和尚の草庵を訪ねることになった。 その報せを聞いた村人は、和尚が留守の庵へ来...
禅の逸話

逸話(3)越後の良寛さん―その1

いよいよ良寛さんです。この人には何の解説もいりません。 まずは、良寛さんの嗜好を紹介する2話です。 【酒は割勘(わりかん)】 良寛和尚は酒を愛された。しかし、度を越して酔いつぶれるということはなかった。だれかれと言わず、お金を出し合い、割勘...
禅の逸話

逸話(2)九州博多の仙厓さん―その2

今回は良寛さんをご紹介しようと思ったのですが、やっぱり仙厓さんは、逸話の別格者。今回もよりすぐりの2話をどうぞ。 【魚骨問答】 ある日、寺の世話をしている某が、聖福寺の本堂下を掘っていると、生々しい鯛の骨が現われた。某は、さっそくこの骨を持...