禅のことば

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新型コロナウイルスにおける社会現象に思う

新型コロナウイルスは、世間、どころか世界を騒がせていますね。世界中が大慌てです。日本でも、時差通勤だ、テレワークだ、学校は休みだ、行事は中止だ、クラスターの連鎖を防げだとか……。私も電車通勤しておりますが、あきらかに乗客が減っています。なに...
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本堂の屋根の上に

昨日夕方のこと。境内の梅林もだいぶ花をほころばせているので、カメラを持って出てみました。 ご覧の通り、いい香りをさせてきれいに咲いていたのです。7部咲きといったところでしょうか。まだ蕾の多い木もありました。ただ、今年はあきらかに花が少ないで...
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タバコはマナーを守りましょう

一日に40本のタバコを吸うヘビースモーカーの小生は、耳の痛い語録にブチ当たってしまいました。煙草(タバコ)は、慶長年間(1596~1615)に、日本に移入されたと言われていますが、江戸中期の坊さんが、こんな誡めを残しておられたのです。 煙艸...
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夏を乗り越えよう

5月も半ばに入り、そろそろ、うだるような真夏がやって来ます。そこで、素晴らしい納涼の漢詩を1首ご紹介します。先のブログにも取り上げた、仙台藩4代藩主、伊達綱村公の詩です。 「夏日遊若林即興」     夏日、若林に遊ぶ、即興月上破橋前、   ...
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みずからのみずからの自由を、人からとじこめられるな

「ブログ禅」を御覧になっている人の中には、将来、禅の研究者を目指しておられる人もおられると思います。これは、小生のせつない希望ですが。 小生は、ただいま、ある依頼を受けて、仙台藩四代藩主、伊達綱村公の語録?『如幻三昧集』を読んでいます。 「...
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サルスベリの花

八月に入り、いよいよ夏も本番である。山寺のムクゲは、数を減らしながらも、咲いては落ち、落ちてはまた別の花が咲き、小生に、人生の無常と、その無常の中で、どう生きていくのかということを考えさせている。 そのそばにはサルスベリの樹が植えられている...
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暑い暑い暑い―ガリガリ君がうまい

小生の仕事部屋のクーラーが故障した。暑くてたまらない。山寺でも、日中は暑い。こういう時は、昼間からビールでも飲みたいところだが、仕事に支障をきたす。ガリガリ君にしておこう。 ところで、ある語録を読んでいて、興味深い言葉に出くわした。 「賜氷...
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ムクゲの花―1日を懸命に生きる

今年も小生の山寺にムクゲが綺麗に咲いてくれました。いかにも弱々しい、あやうい花です。しかし、こう感じるのは、小生が日本語録や漢詩にドップリと浸かっているからでしょう。 日本の引導法語(僧侶が葬式に唱える法語)でもっとも多く用いられる花は、槿...
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『二度とない人生だから、・・・』 横田南嶺老師新刊

円覚寺派管長・僧堂師家、横田南嶺老師とは、研究所からDVDを出させていただく際の収録で初めてお目にかかり、直にお話を拝聴する機会を得ました。そして、その収録で話される老師のお話にたちまち引き込まれてしまい、以来色々とお教えいただく機会をいた...
本の刊行

NHK「こころの時代」放送のごあんない

『語録のことば』、『禅思想講義』などの著書、季刊『禅文化』の連載でもおなじみの小川隆教授(駒澤大学)が、NHK Eテレ「こころの時代」に出演されます。 いつも親しみやすい文章で導いてくださる小川先生ですが、講義は中国語で読み上げられる公案の...
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棚からぼた餅

おはようございます。 古都奈良に春を告げるとされるお水取りも、そして寒さも彼岸まで…の、お彼岸も終わりました。桜も咲き始めております。 これであたたかな春が…と思いきや、本日の空気はなかなかにひんやりしております。御地はいかがでしょうか? ...
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「磨いただけの光あり~玄峰老師の教えに学ぶ」
円覚寺派管長・横田南嶺老師ご講演録

お正月に、祖父が住職をしておりましたお寺さんにお参りに伺わせていただきましたが、その際に利用しましたJR紀伊田辺駅。 和歌山の偉人を紹介するパネルができており、私の大好きな方々が。素晴らしい!植芝盛平先生(合気道の創始者)に、南方熊楠、そし...
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仏心の大海 朝比奈宗源老師

私たちは仏心という広い海に浮かぶ泡の如き存在である。 生まれたからといって仏心の大海は増えず、 死んだからといって、仏心の大海は減らず、私どもは皆仏心の一滴である。 仏心には罪や汚れも届かないから、仏心はいつも清らかであり、 いつも安らかで...
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独坐大雄峰

おはようございます。私事ですが、お正月休みに、祖父が住職をしておりましたお寺さん(臨済宗妙心寺派・父は継いでおりませんので、私にとってはいつもお墓参りにでかける場所でした)へ久々にお墓参りにでかけて参りました。和歌山の山奥で、なかなかお盆や...
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臨済録提唱 ―於:南禅院―

来年は臨済宗の宗祖・臨済義玄禅師がお亡くなりになられて1150年という節目の年(1150年遠諱・おんき)です。遠諱を記念した行事が色々と開催されておりますが(詳しくはこちら)、大本山南禅寺さんでは、南禅寺発祥の地・南禅院にて、毎月一回、臨済...