禅のことば

2.禅の文化

居士 -こじ-

戒名に使用される「居士」という尊称。 本来は在家でありながら仏道に精進する男性を称する語でした。 仏教で使う居士の語は、サンスクリットの「グリハパティ」、すなわち「家の主人・家長」の訳語ですが、特にインドの四姓の中のヴァイシャ階級の資産家を...
本の刊行

季刊『禅文化』

研究所では、春夏秋冬と、年に4回(1,4,7,10月の25日)季刊誌を発行している。 僧侶をはじめ、研究者、禅に興味ある在家の方など、読者は様々だ。 その内容も多岐に亘り、語録の解説もあれば、禅の美術について、また読みやすいエッセイや掛軸拝...
禅のことば

百日紅

木登りの上手な猿も滑りそうな木だから「さるすべり」と呼ばれる百日紅。 また百日間ほど花を紅の花を咲かせることから、この「百日紅」と書かれるのであろう。 猿が上るほど大きな木ではないが、自坊にも5本ほどの紅白とりまぜた百日紅があり、今年もお盆...
1.禅文化研究所の仕事

無文老師のことば

仏教、禅のことを勉強したい。 禅ってなに? 仏教って?  信仰って? 本を読んでみたいけど何から読めば・・・。 なんとなぁく、仏教、あるいは禅のことに触れてみたいな・・・と思われた時、その時の行動が後々自分の行く末や考え方、人生を変えるきっ...
1.禅文化研究所の仕事

栞いろは歌「禅のことをもっと…」

禅文化研究所は、「臨済宗・黄檗宗連合各派合議所(臨黄合議所)」の事務局も兼ねています。 例えば、浄土宗であれば、総本山知恩院といって、浄土宗をとりまとめる頂点ともいえる本山があるのをご存じですよね? じつは、よくお尋ねになる方もおられますが...
禅のことば

浄頭 -ちんじゅう・じんじゅう-

6月。食中毒対策からも、清潔が一層要求される季節となりました。 さて、玄関とトイレを見れば、その家庭のすべてが分かると言われます。玄関ももちろんそうですが、トイレ掃除の行き届いていない家は、内面生活も荒廃しているのではないかと疑ってしまいま...
禅のことば

「死んだらどうなる」-『無文全集』飛ばし読み(2)-

「人間が死んだら霊がどうなる」とか、「魂がどうなる」とか、そういうことが問題にされるのですが、仏法では問題にしないのだ。死んでからの霊というものを問題にしないと同時に、生きておるうちから霊というものは問題にしない。我というものは問題にしない...
禅のことば

「ご利益」-『無文全集』飛ばし読み(1)-

多くの宗教というものがご利益というものを教えるのであるが、禅宗はそういうことを言わんのが建前である。自分の外にある神さまを拝んで、そのご利益をいただく、人間はそういう力のない奴隷的なもののごとくに、多くの宗教は教えるのであるが、そうではない...