禅の逸話

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逸話(8)白隠門下 その3-遂翁元盧(1)

さて、今回は同じく白隠門下の高足、遂翁元盧禅師の逸話です。遂翁さんといえば、墨画が際立ってうまく、デジタルアーカイブスの調査などでも、いつも目を見張るほどの作品を残しておられます。でも、そうとう風変わりな禅僧だったようですね。あまりお友達に...
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逸話(7)白隠門下 その2-東嶺円慈(2)

前回に続いて、白隠禅師の高足、東嶺禅師の逸話から。 白隠禅師も晩年になるとその気力にもようやく衰えが見え、東嶺は、禅師に代わってよく修行者を激励した。禅師の晩年に参じた者は、おしなべてその道力もいい加減なものだが、峨山慈棹や頑極禅虎などは、...
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逸話(6)白隠門下 その1-東嶺円慈(1)

昨年は臨済禅師1150年・白隠禅師250年遠諱として、数々の行事が行なわれてきましたが、今年平成28年が、白隠禅師250年遠諱の正当年にあたります。 そこで、白隠禅師のもとで修行していた禅僧達の逸話をご紹介することにします。まずは東嶺円慈。...
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逸話(5)越後の良寛さん―その3

近頃、囲碁の名人とAIコンピューターが勝負をして、やれコンピューターが勝った、いや、やはり名人が勝ったと、かまびすしいことですが、良寛さんにも、囲碁にまつわるこんなお話が二つ。 【和尚の碁打ち】 良寛和尚は、囲碁が好きで、負ければ機嫌が悪か...
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逸話(4)越後の良寛さん―その2

今回も良寛さんです。有名な2首を紹介します。 【たくほどは風がもてくる】 長岡藩主牧野忠精(ただきよ)が、良寛和尚の人柄を慕い、新潟巡視の折り、わざわざ寄り道して、和尚の草庵を訪ねることになった。 その報せを聞いた村人は、和尚が留守の庵へ来...
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逸話(3)越後の良寛さん―その1

いよいよ良寛さんです。この人には何の解説もいりません。 まずは、良寛さんの嗜好を紹介する2話です。 【酒は割勘(わりかん)】 良寛和尚は酒を愛された。しかし、度を越して酔いつぶれるということはなかった。だれかれと言わず、お金を出し合い、割勘...
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逸話(2)九州博多の仙厓さん―その2

今回は良寛さんをご紹介しようと思ったのですが、やっぱり仙厓さんは、逸話の別格者。今回もよりすぐりの2話をどうぞ。 【魚骨問答】 ある日、寺の世話をしている某が、聖福寺の本堂下を掘っていると、生々しい鯛の骨が現われた。某は、さっそくこの骨を持...
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逸話(1)九州博多の仙厓さん―その1

禅宗のお坊さんは、時として、まったく奇妙な行動をなさいます。 これからしばらく、そんなお話を紹介しますが、笑うもよし、ウウーーンと考え込まれるもよし、どうぞ、ご一読下さい。 まずは、九州博多の聖福寺におられたセンガイ(仙厓)さんの話です。 ...