自坊つれづれ

自坊つれづれ

自坊の雪景色

この冬は暖冬だから、スタッドレスに替えなくてもいいんじゃないかと、カーディーラーに言われ、真に受けたうちの閑栖和尚は、結果、後悔するはめになった。 今は一月中旬。年末から数えて、すでに5度は積雪したのではないだろうか。
滋賀

素晴らしい眺望の公園 -滋賀県野洲市-

私の最近お気に入りの公園はここ、-野洲クリーンセンター 蓮池の里-の多目的公園。 日本全国探しても、なかなかこのような素晴らしい立地条件の公園は無いのでは? 近所の年配の方たちがよくグラウンドゴルフをされているが、なんと贅沢なことだろうと思...
自坊つれづれ

うかつな一言 -山寺のある一日-

8月31日、少々事情があって、師匠の寺で檀務を勤めた。 お経も終わり、自坊に戻ろうとしていると、玄関先に来客があった。「お墓をお世話になっております、××です」と、本尊さんに、お供えのお菓子をいただいた。私には、初めてのお顔であった。 「あ...
自坊つれづれ

お盆の風景

今年はお盆の前から雨も降らず、誠に暑いお盆であった。 私の自坊では、近隣の寺院との兼ね合いがあるので、毎年8月14日にお盆のお施餓鬼の法要を行なっている。もちろん、本来は8月15日に行なうのが正式だ。 8月14日にお施餓鬼を行なうために、う...
自坊つれづれ

「不生不滅・不増不減」ということ -山寺のある一日-

わたしの山寺は、とても小さく、お葬式といえば、1年に2、3回しかない。 これは、わたしの個人的な習癖なのか、お葬式は、とても疲れてしまう。 まず、枕経(まくらぎょう)に出向き、お顔をおおっている布を取る。今さらながら、わが手が震えていること...
滋賀

小さな山寺の温かな晋山式

私の自坊の法類寺院(仏法上での親類関係寺院)である小さな山寺が、新しい住職を迎えることになり、先日、晋山式が執り行われた。 今までこのお寺には尼僧さんが住まわれていたが、一昨年の夏、お盆の施餓鬼法要の翌日に急逝された。 生前、この庵主さまか...
自坊つれづれ

言葉の癒し

過日京都にある表具屋に電話した時のこと。 「○○君いますか?」。 「へぇ、今高野参(こうやまいり)ですねん」。 と言われ、和歌山にある真言宗の大本山高野山を思い、「えらい遠くへ行ったんやね。帰りはいつになります?」と聞くと、「へぇ、もうすぐ...
自坊つれづれ

陶工に号をつけるその3 -山寺のある一日-

さて、2回に亘ってわたしが号をつけた陶工の話をお伝えしたその彼が、今、一所懸命に何を作っているかといえば、なんと、“骨壺”である。 「陶工に号をつける」 *その1 *その2 彼は、商工会議所の青年部会に入っている。陶工とはいえ、やはり俗世間...
自坊つれづれ

椎茸栽培

寺山を通る林道を拡幅することになり、邪魔になるクヌギの木を伐採することになった。先日、檀家さんらによって切り倒されたクヌギの木が椎茸栽培用の原木に玉切りされ、50本ばかり寺に届けられた。 今日はその原木への椎茸菌の植え付けである。 作業は、...
自坊つれづれ

陶工に号をつけるその2 -山寺のある一日-

陶工に号をつける その1→こちらを読まれてから本日のブログをどうぞ! わたしが、“岱嶺”という号をつけた青年陶工が、なぜ“岱玲”と改めたかといういきさつは、ザッとこんな話しである。 彼は、“岱嶺”という号を、さっそく、九州伊万里の師匠のもと...
自坊つれづれ

涅槃会

今日2月15日は、三仏忌の一つ、仏涅槃会の正当日である。お釈迦様が入滅された日。 この日には、涅槃図とよばれる図像を掲げて、お釈迦様の法に感謝する法要を営む。 自坊には大した書画の掛軸はないのだが、そのわりには不釣り合いな大きな涅槃図がある...
自坊つれづれ

老婆の弔い

わたしの自坊のような貧しい骨山でも、だいたい年に数軒の檀家のお葬式があるものなのだが、昨年は見事というべき、たった一軒のご不幸もないまま終わった。 新年恒例の檀家総会でこのことを話して、今年一年も皆さんお元気でお過ごし下さいと話したのも束の...
自坊つれづれ

陶工に号をつける -山寺のある一日-

この山寺に、二人の青年が突然登って来たのは、もう十年も前のことである。一人の方は、村の若者であった。二、三年前に、お婆さんのお葬式を出したので憶えていた。もう一人の方は、初顔であった。村の青年が言うには、その若者は、青年の奥さんの弟で、出身...
滋賀

田舎寺の越年

昨年は「僞」の歳として幕をおろし、かくして新年を迎えた。 毎年より少々早めに仕事おさめをした禅文化研究所ではあるが、自坊のある私は、結局年末の大掃除期間が長くなっただけということで、ありがたいやら何やらわからない。 昨年末は雨続きで、28日...
自坊つれづれ

柚子の収穫

秋晴れの好天に恵まれた一日、境内に1本だけある柚子の収穫を行った。寒さとともに鍋物が恋しくなる季節、柚子の香りと酸味は料理をいっそう引き立ててくれる。 昨年は実のなりが少なかったが、今年は全体に小ぶりながらもたわわに実ってくれた。早速作業服...