自坊つれづれ

境内の花たち

週初めの朝、起きると表に出て適当な花を見つけては伐り、束ねて研究所まで持ってきては、ところどころに花を生けたりしているのですが、今日は週末なので境内の花を見て回って、写真にだけ収めてきました。 もう東京では桜が開花したと聞いていますが、こち...

研究所の花 2017/2-1

1月末の滋賀の大雪で、自坊の梅の木も少し被害を受けて、大きな枝が折れてしまったものがありました。もったいないので、しばらくバケツに入れておいたのです。 枝振りもよくないですが、その中から少し切り出したものと、境内の藪椿。朝の暗い内に伐ってき...

今週の花

久しぶりに研究所の「今週の花」をご紹介です。 じつは今まで研究所の花を生けてくれていたスタッフが退職してしまい、なかなか上手には生けられませんが、ご笑覧ねがいます。 今の時期は冬枯れで、自坊にも花が少なくなってしまいましたが、そんな中から…...

秋の花

東京国際ブックフェアの終わった翌日、代休をいただいたので、東京都内にある、「向島百花園」という小さな公園に行ってきました。 江戸時代に骨とう商を営んでいた佐原鞠塢によって作られた庭園で、東京にいくつかある、いわゆる大名庭園とは違い、侘びさび...
禅のことば

サルスベリの花

八月に入り、いよいよ夏も本番である。山寺のムクゲは、数を減らしながらも、咲いては落ち、落ちてはまた別の花が咲き、小生に、人生の無常と、その無常の中で、どう生きていくのかということを考えさせている。 そのそばにはサルスベリの樹が植えられている...
禅の寺

ハスの花―衆生、本来、仏なり

先般は、ムクゲの花についてラチもない話をしたが、仏教の花と言えば、やはり、ハスの花である。泥の中から出て、その汚れに染まらないハス。「新荷仏」という言葉さえある。 7月の中旬、臨済宗のある本山を訪ねたが、境内の池には、もうハスの花が満開であ...
禅のことば

ムクゲの花―1日を懸命に生きる

今年も小生の山寺にムクゲが綺麗に咲いてくれました。いかにも弱々しい、あやうい花です。しかし、こう感じるのは、小生が日本語録や漢詩にドップリと浸かっているからでしょう。 日本の引導法語(僧侶が葬式に唱える法語)でもっとも多く用いられる花は、槿...

今週の花

八重のどくだみを無文老師に御供えしました。この花を見る度に思い出すのは、今は亡きとある骨董屋のご亭主です。李朝に惹かれて美術館巡りなどをしていた若かりし頃、その日は骨董街をうろうろしていると、店先のウィンドウに素晴らしい李朝の大壺をみつけま...

どくだみ

そこかしこで、どくだみが満開です。 冬にはどこへやらすっかり姿を消してしまいますのに、この季節には力強く咲き誇っています。 生けやすく楚々として大好きですが、なかなかニオイには慣れません。 ですが、いつもとある和尚様のところでいただく、爽や...

今週の花

そろそろ5月も終盤。“水”にまつわる花々が揃いはじめました。 カラーに紫露草、菖蒲に紫陽花。 毎年巡ってくるものながら、そのたびに日本の豊かな季節の移ろいに感動してしまいます。
禅の寺

東慶寺の春をいける「二人の花」展

皆さまおはようございます。 北鎌倉の東慶寺さん(臨済宗円覚寺派)。こちらで開催されている雨宮ゆか先生のお花の御稽古には、私も何度かお邪魔させていただき、その御縁から、研究所でもサンガセミナーにて、“日々の花講座”をご担当いただいております。...
2.禅の文化

花まつり

4月8日。本年のお釈迦様の誕生日も、お祝いを致しました。昨年からの(私の中での)決まりで、約1ヶ月は花を飾ってお祝いする事にしています。 「花に罪はなきにせよ、花屋で求めた花というのは、やはりそういう感じがするものだなぁ……」などと思いまし...

敷島の

敷島の 大和心を 人問わば  朝日ににおう 山桜花    本居宣長 この歌にあるような日本、日本人である事を願ってやみません。 山桜を見ると必ずや思い出す美しい歌です。

今週の花

おはようございます。 週末に今週の花を掲載というのもなんですが…。上司のご自坊より届きました春爛漫の花便りです。無文老師には山茱萸とちょっとビビッドなピンク色の椿を。明るいです。山茱萸の枝の曲線がたまりません。 こちらも、スノードロップの葉...

今週の花

研究所には、本格的に春がやってくる前、「足音が聞こえてきているな……」という頃の花たちが勢揃いです。玄関は辛夷の枝もの、椿に山茱萸。 八重の椿も良いですね。一昨日は満月でした。ちょうどこの徳利(一輪挿しに使っています)は満月に雲がかかったか...