4.スタッフ便り

美術館・博物館

野村美術館 -茶・花・香-

雨の降る休日、野村美術館を訪れた。 ここにはいつも、名品中の名品が揃っている。 今回、私の心に深く残ったのは、千利休筆「妙」の字。 どういう思いで利休さんはこの一字をしたためたのか・・・。 その他、禅僧の古墨跡なども展観されており、一代で、...
京都

上田秋成の墓

雨の日、いつもなら自転車で京都中を走るのだが、久々にバスと歩きででかけた。 歩いていると、ふと、この先に何かありそうだと、細い路地に入って行ってみたりする。 南禅寺の参道で、まっすぐ南禅寺拝観に向かう人からはずれて、とある路地を曲がってみた...
京都

冬の曼殊院

延暦年間(728~806)に、最澄により、鎮護国家の道場として比叡の地に創建されたのが曼殊院のはじまり。天台宗の門跡寺院である。 樹齢400年の五葉松が、鶴を表現している。 白川通りから少し東へ登ったこのあたりは、景観保護地区でもある為、こ...
4.スタッフ便り

朝日と夕陽

亥年を迎えてから、はや半月。もう今年の24分の1が終わったことになる。 よく言われることだが、日本は敗戦後60年で、日本人としての大切なものをどんどんなくしてしまっていっているのではないだろうか。 例えば、大晦日から元旦。 ただ日が変わるだ...
本の刊行

覚阿上人 ―『五灯会元』に収録された唯一の日本人―

この度、禅文化研究所から出版された『訓読 五灯会元』全三巻は、中国禅僧約二〇三〇人の伝記を収める大著の初の訓読本である。 その中にただ一人だけ、日本人が収録されている。平安末期の覚阿(一一四三~?)である。実は、大日能忍や明菴栄西に先んじて...
4.スタッフ便り

巨木の受難

古木が生い茂る鎮守の森。その姿は日本人の精神の原風景とも言えよう。「千古斧入れぬ」という形容もあるように、祖先たちはその保護に意を注いで来た。最近では巨木に対する関心も高まり、各地で調査保護の活動がなされている。 この鎮守の森に、思わぬ所か...

ブータンの紙漉き

ブータンにも昔から紙漉きの伝統はあったよだ。 その技術は日本の紙漉き技術には少し劣る所もあるものの、工程が似ている事もあり(紙漉きのみならず、いろいろな共通点、似た点がブータンと日本にはあります!)日本の技術協力が行なわれているらしい。 原...
チベットの草花

Flowers and Plants in Tibet -№4-

禅文化研究所客員研究員・李建華さんのご子息、叡(えい)さん による、チベットの草花の写真です。 チベットの厳しい自然の中でも、草は根を張り、美しい花を咲かせます。 専門家さえその品種を特定するのが難しい植物もあるとの事で、植物の詳しい説明は...
4.スタッフ便り

情報をよむ

昨今は大学の履修科目に、メディア・リテラシー(media literacy)というのがあってなかなか面白そうだ。これは種々の媒体(メディア)を通して氾濫する情報を、批判的にどう読み取り、自らの考えをどう伝えるかという能力を培うための学問のよ...
京都

本阿弥光悦-屋敷跡-

京都を自転車で走っていると、こういった碑をそこここでみかける。 これは、かの本阿弥光悦の屋敷跡を標すもの。 鷹峯に移る前には、堀川今出川の白峯神社近くに居を構えていたようだ。 室町時代より、代々刀剣の鑑定、磨き、浄拭を家職とした本阿弥家に生...

謹賀新年

あけましておめでとうございます。 皆様、どのようなお正月をお過ごしになられた事でしょうか。 研究所職員のお坊さん達は、お年賀にいらっしゃる檀家さんやその他お知り合いなどの接待で忙しく、在家の者は、のんびりいつも通りの良い正月を、思い思いに過...
4.スタッフ便り

良いお年を・・・

本年は、禅文化研究所ブログにお付き合い頂き、誠にありがとうございました。 禅文化研究所は、明日、平成18年12月26日~平成19年、1月4日まで、冬季休業を頂戴致します。 何かと御迷惑をおかけする事となりますが、どうぞよろしくお願い申し上げ...
美術館・博物館

細見美術館 -江戸琳派展-

12月10日まで、細見美術館において、-江戸琳派 抱一・其一の粋-と題して、恒例の琳派展が開催されていた。 今回は、江戸時代の琳派のものばかりが展示されており、酒井抱一・鈴木其一など有名どころから、その弟子達など、江戸の琳派を充分に楽しめる...
自坊つれづれ

イチョウの大木

私の寺の境内には大きなイチョウの木がある。 イチョウは保水性が高く、防火樹としても知られ、昔から社寺の境内等で広く植えられてきた落葉樹である。 年配の檀家さんの話によると、村に小学校が出来た時に、校庭と寺とに1本づつ植えられたというから樹齢...
京都

比叡山に登る(1)

この秋、sさんの案内で、比叡山登山を敢行した。(sさんは、最澄に心酔し、最澄を心の糧として毎日を生きているという、とってもおちゃめな女のコである)今回は、比叡山の表参道ともいえる、近江坂本の日吉大社脇の登山口から登り始める。 途中、延暦寺第...