4.スタッフ便り

自坊つれづれ

寺の大樹 その2

7月15日のブログで書いた寺の大樹のその後である。 お盆もすぎ、京都近辺で行なわれる、地蔵盆を明日に控えた8月22日、ついに筆者の自坊の欅の枝部分の伐採が行なわれた。もちろん事前にお経一巻あげて、欅にお礼のお勤めをしておいた。 16tの大型...
美術館・博物館

逸翁美術館 -青蒼の美-

実業家、小林一三翁の所蔵品を展示する美術館、逸翁美術館を訪れた。 去る8月13日まで開催されていた、『青蒼の美 -染付のうつわ-』の展示だ。 暑い夏に、中国・オランダ・日本その他の染付の様々な器を眼にするのは、それだけで暑さも少しやわらぐよ...
4.スタッフ便り

寂しいポスト君

研究所の玄関横に、デッカイポスト(郵便受)がある。 15年ほど前に新調、ガッシリした郵便受だが今は使われていない。時々請求書が寂しく入っている。 それにしても、最近の郵便局のサービスぶりには目を見張る思いだ。 民営化の波は彼らを本気で働かせ...
美術館・博物館

樂美術館

言わずと知れた、千家十職の職家、樂家の美術館。 と言っても、茶道をしない者には縁遠い美術館かもしれない。 なにせ樂焼ばかりが展示されている美術館であるから・・・。 だが、茶を学ぶ者のみならず、誰が来てもいろいろな趣向で我々を楽しませ、学ばせ...
4.スタッフ便り

「沖縄病症候群?」

「沖縄病」という病気があるらしい。ちなみに今日(8月8日現在)、「沖縄病」をGoogleで検索した結果、「116,000」件にものぼり、この数値は「ニコチン依存症」を検索した「94,500」件よりも多い。 この「沖縄病」とは、インターネット...
4.スタッフ便り

ブラックブラックガムの香り

先日、岡山県の蒜山高原にある蒜山ハーブガーデン・ハービルを訪れた。庭園には様々な種類のハーブが咲いており、その先には紫色に染まったラベンダー畑が広がっていた。さらに丘へと進むと蒜山三座が一望できるとても気持ちの良いところだった。 庭園へと進...
美術館・博物館

京都国立近代美術館 生誕120年 富本憲吉展

何年か前に実家にあった図録を見て、その模様の精緻というだけではない、暖かさと美しさに見入った事があった。 その後何度か人間国宝展やその他で本物を目にする機会を得て、奈良の「富本憲吉記念館には是非行かなくては」とずっと思っていた。 そんな折、...
自坊つれづれ

タチマイリ

私が住む丹波地方は両墓制がある地域である。両墓制とは、埋め墓(埋葬地)と詣り墓(建碑地)が別々にある墓制である。埋め墓には遺骸が葬られるが石塔を建てない。詣り墓は遺骸の埋葬がなく、石塔を建てる。遺骸を埋める所と霊を祀る所とを別にする習俗が、...
4.スタッフ便り

お盆雑感

今年もお盆の季節がめぐってきた。 八月十五日前後の日本が、なんとも言えない不思議な雰囲気に包まれるのを感じるのは、私だけではないであろう。これは、終戦記念日も含めて、日本が、死者とともにその数日間を生きるからに違いない。 田舎出身の私にとっ...

お墓つれづれ(その二)-中峰明本禅師墓塔-

今年もお盆が近づいてきた。このころになると、中国の西天目山で出会った農民たちを思い出す。 去年の夏、日本で我が家の墓参りを済ませてから、中国浙江省杭州市の西に位置する西天目山へ登った。 目的は、山の中腹にある中峰明本禅師(一二三六~一三二三...
自坊つれづれ

土用干し

以前に、ここのブログで書きましたが、自坊で収穫した梅で梅干しを作っています。実際に作っているのは母なのですが。 私は毎年の光景で見慣れていますが、梅干しは街ではふつうスーパーで買うから、家で作っているというと案外珍しいと思う人もいるようです...

近江のかくれ里

最近ふと読み返そうと思い読んでいる本がある。 白洲正子著『かくれ里』。 大好きな京都のお隣であり、歴史深い地でありながら、最近まで全く興味の無かった「近江」に興味を持ち始めたからだ。 彼女が紹介している場所を、本を読んだからといってそのまま...
美術館・博物館

MIHO MUSEUM -和ガラスの心-

信楽にある桃源郷、MIHO MUSEUM(ミホ ミュージアム)を訪れた。 2000年に開催された「白洲正子の世界」で初めてここを訪れてから、幾度も足を運んでいる美術館だ。 信楽の山の中の、はっきり言ってかなり不便な場所にある。しかしその空間...

博客と禅客

「ブログ」は、“web log”の略語からきているという。最近、始めて知った。 中国語では、“博客[bo2ke4]”と書いて「ポォクォ」と発音する。音訳語である。これから連想するのが“黒客[hei1ke4]”(ヘィクォ)で「ハッカー」の音訳...

中国のお寺つれづれ(その一)-出家者の条件-

仕事の関わりで、中国の仏学院について、HPの情報を渉猟していたら、中国仏学院の入学要項なるものにたどり着いた。これまで、明文化したものを見たことが無かったので、抜粋訳を紹介しておく。 >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>...