自坊つれづれ 摩訶不思議な仏縁 上の写真は、自坊の本堂中央に掲げられている木製の扁額です。ちょっと読みにくいでしょうが、右から「瑠璃殿」と書かれています。自坊のご本尊は薬師瑠璃光如来(秘仏)なので、この額が掲げられているのでしょう。私も、そして父もこの額がいつ掛けられたの... 2016.08.18 自坊つれづれ
禅のことば サルスベリの花 八月に入り、いよいよ夏も本番である。山寺のムクゲは、数を減らしながらも、咲いては落ち、落ちてはまた別の花が咲き、小生に、人生の無常と、その無常の中で、どう生きていくのかということを考えさせている。 そのそばにはサルスベリの樹が植えられている... 2016.08.04 禅のことば禅の寺自坊つれづれ花
禅の寺 ハスの花―衆生、本来、仏なり 先般は、ムクゲの花についてラチもない話をしたが、仏教の花と言えば、やはり、ハスの花である。泥の中から出て、その汚れに染まらないハス。「新荷仏」という言葉さえある。 7月の中旬、臨済宗のある本山を訪ねたが、境内の池には、もうハスの花が満開であ... 2016.08.03 禅の寺花
2.禅の文化 坊さんはなぜ頭をそるのか? 小生が京都に来た時に常宿(じょうやど)にしている、ある宗門経営のホテル(旅館)がある。 ちなみに、ホテルと旅館との区別はなく、経営者が任意に選んでいいらしい。古風さを出したければ旅館、新しさを出したければホテル。そういった具合らしい。 その... 2016.07.28 2.禅の文化4.スタッフ便り
本の刊行 編集部の仕事と新刊『禅に親しむ』 ブログ禅で6月に書いた「長岡禅塾訪問」で少しご紹介したが、今、長岡禅塾副塾長の北野大雲老師の著書『禅に親しむ』を最終校正をしているところです。 禅文化研究所編集部は早くからDTP(デスクトップパブリッシング)を導入し、テキストファイル状態か... 2016.07.27 本の刊行豆知識
滋賀 大茶の湯釜展 -MIHO MUSEUM- 滋賀県のミホミュージアムを訪れました。恐らく釜のみの展覧会でこれほどの規模のものは初めてなのでは?!と思うのですがいかがでしょうか。 「大茶の湯釜展-茶席の主-」。副題に「茶席の主」とあります。確かに客の席入り前から見送り後までずっと鎮座ま... 2016.07.26 滋賀美術館・博物館
禅のことば ムクゲの花―1日を懸命に生きる 今年も小生の山寺にムクゲが綺麗に咲いてくれました。いかにも弱々しい、あやうい花です。しかし、こう感じるのは、小生が日本語録や漢詩にドップリと浸かっているからでしょう。 日本の引導法語(僧侶が葬式に唱える法語)でもっとも多く用いられる花は、槿... 2016.07.21 禅のことば花
京都 水鏡 山鉾巡行(前祭)も終わり、いよいよ本番を迎える京都の夏。 涼しげな主菓子と、大好きなガラス作家さんの器から、涼を得ます。 何でも無い、シンプルなように見えて洗練された菓子の意匠と、私がいつも好んで水を汲んでいる同じ井戸の水が使われている事... 2016.07.20 京都
4.スタッフ便り ツバメの子育て 近くのスーパーの監視カメラの上にツバメが巣をかけて子育てをしていた。小さめの巣に、3羽の雛が頭を並べているのが見える。 以前は私の家にも毎年ツバメが飛来していたことを思い出し、買い物に行くたびに彼らの巣を覗くことが習慣となった。そのうち体が... 2016.07.19 4.スタッフ便り
自坊つれづれ 人の不安の声を聞く 先日こんなことがありました。 暗くなってから自坊に帰ると閑栖和尚がいうに、近所に老夫婦だけで住まわれている檀家のAさんのご主人の方からついさっき電話があって、「嫁さんが見当たらんけど、お寺にお邪魔していないか」と聞いてきたと。来られた様子が... 2016.07.15 自坊つれづれ講演会・展覧会
自坊つれづれ ホトトギスの鳴き声 さすがに我が山寺も「ホーホケキョ」は消え、「テッペンカケタカ」の大合唱である。ホトトギスは群を作らないから、大独唱と表現すべきか。もちろん「テッペンカケタカ」と鳴くのは、ホトトギスである。 日本では、「子規」の字が当てられることが多い。「子... 2016.07.14 自坊つれづれ豆知識
自坊つれづれ 「ホーホキョ」から「ホーホケキョ」へ ―ウグイスの学習 小生の山寺では、7月だというのに、まだウグイスが鳴いている。一方では、ホトトギスも鳴いている。こちらでは「ホーホケキョ」、あちらでは「テッペンカケタカ」と、無風流の小生にとっては、やかましくてしょうがない。 こんなウグイスを、「残鶯」「晩鶯... 2016.07.07 自坊つれづれ
美術館・博物館 俺たちの国芳わたしの国貞展 神戸市立博物館で展観されているボストン美術館所蔵「俺たちの国芳わたしの国貞」展を観て参りました。 歌川国芳と歌川国貞などの浮世絵師によって描かれた浮世絵は、江戸から明治期に、その美しさ、奇抜さに惹かれた医者のウィリアム・ビゲロー(1850-... 2016.07.04 美術館・博物館
京都 長岡禅塾訪問 そぼふる雨の日の朝、京都府長岡京市にある長岡禅塾を初めて訪ねてまいりました。 長岡天神の森に連なる形で建っている長岡禅塾は、大学生を対象にした禅の寄宿塾で、昭和11年、日商岩井(現・双日)の前身である岩井商店の創業者岩井勝次郎氏によって設立... 2016.06.23 京都禅の寺
自坊つれづれ 梅雨に映える 今年の梅雨は雨がよく降りますね。でも関東ではダム湖に水がなくなってきて取水制限をしているところがあるとか。関西ではそんな感じは受けないのですが。 さて、そんな梅雨のジメジメした季節ですが、雨の中でもひときわ映えるのが紫陽花。京都の宇治市にあ... 2016.06.20 自坊つれづれ