4.スタッフ便り

本の刊行

能楽文化を育てる

去る6月11日土曜日、滋賀県東近江市にある能登川コミュニティセンターにて、「能装束着付実演と能『竹生島』」というイベントが開催され、私も観て参りました。 このイベントは、「滋賀能楽文化を育てる会」が主催で、古く猿楽能と縁の深い滋賀県において...
4.スタッフ便り

美しいものにしか……

富士は私の母なる山であり、富士山によって育てられたと言っても過言ではないと思う。 そのために、美しいものにしか惹かれないという欠点を持っているが、「物の形」と言うものを、はじめて体験させてくれたのも富士山なのだから、今さらそんな贅沢をいって...
滋賀

麗しの国

伊吹山と、田植えの終わりました田んぼです。水が入ることによって、より一層麗しく美しい日本の風景。 とある夏、カラッカラに乾燥したスペインとモロッコへ旅をしました。帰国時、飛行機から眺めた緑溢れるのこの国に感動し、「日本の美は、潤いと密接なの...

今週の花

八重のどくだみを無文老師に御供えしました。この花を見る度に思い出すのは、今は亡きとある骨董屋のご亭主です。李朝に惹かれて美術館巡りなどをしていた若かりし頃、その日は骨董街をうろうろしていると、店先のウィンドウに素晴らしい李朝の大壺をみつけま...

どくだみ

そこかしこで、どくだみが満開です。 冬にはどこへやらすっかり姿を消してしまいますのに、この季節には力強く咲き誇っています。 生けやすく楚々として大好きですが、なかなかニオイには慣れません。 ですが、いつもとある和尚様のところでいただく、爽や...
美術館・博物館

鈴木大拙館 -金沢市-

「鈴木大拙没後50年記念特別展 O Wonderful !」が開催中の鈴木大拙館にお邪魔しました。 O Wonderful ! はご存知シェイクスピアの『お気に召すまま』に出てくるセリフであります。大拙先生が「妙」の英語訳に頭を悩ませておら...
美術館・博物館

岸野承展 -日本橋高島屋-

日本橋高島屋にて、彫刻家の友人・岸野承氏の個展が開催されます。 埋もれ木や古材を使い、その木々たちが内含していた力を、形として現わす手助けのような事を彼がしているのだと思うのですが、時に彼が昔傾倒したジャコメッティのようだと表現されたり、円...

今週の花

そろそろ5月も終盤。“水”にまつわる花々が揃いはじめました。 カラーに紫露草、菖蒲に紫陽花。 毎年巡ってくるものながら、そのたびに日本の豊かな季節の移ろいに感動してしまいます。
美術館・博物館

杉本博司 趣味と芸術-味占郷 -細見美術館-

杉本氏の作品との出会いは、何年か前に美術館で彼独自の表具、“杉本表具”に驚嘆したのが最初です。できあがってきた表具に対して、「こういうイメージではなかった。もっとここをこうして…」などと言う事は少しはできても、本紙を目の前にビシッと「こうし...
禅のことば

『二度とない人生だから、・・・』 横田南嶺老師新刊

円覚寺派管長・僧堂師家、横田南嶺老師とは、研究所からDVDを出させていただく際の収録で初めてお目にかかり、直にお話を拝聴する機会を得ました。そして、その収録で話される老師のお話にたちまち引き込まれてしまい、以来色々とお教えいただく機会をいた...
4.スタッフ便り

「山と仲良しになった」 -鈴木大拙先生のおことば-

登山に成功したら「山と仲良しになった」と何故言わないのか。征服するべき対象を探し求めるのは自然にたいする東洋的態度ではない。われわれは富士にも登るが、その目的は富士を「征服する」のではなくて、富士の美麗、壮大、孤高に打たれるにある。  (『...
職員オススメ本・映画

大法輪5月号 特集白隠-その人と禅

大法輪5月号。臨済宗特集か?!というような号となっております。まずは巻頭に、円覚寺派管長・横田南嶺老師が「慈」を揮毫、解説なさっておられます。 どこかで観たな…と思えば、右ページは京都国立博物館での展覧会のご紹介。 さらに、特集記事として、...
自坊つれづれ

撃竹聲(げきちくせい)

自坊の西門(集落に通じる門)は約15年ほど前に、古い門を取り壊して再建しました。ちょうど私が師匠と住職を交代したときのことです。 (株)タイナカに葺いてもらった茅葺き屋根も15年も経つと、とくに陽の当たらない方は苔むして、落ち着いた面持ちに...
職員オススメ本・映画

気分は自分ではない

「気分は自分ではない」 和田重正事あるごとに思い出す和田先生のお言葉。 学生時代のゼミの時間、和田重正先生の人生科シリーズを人生の教科書のようにして、ゼミの教授・松田高志先生や仲間と様々を語り合いました。 若い頃は若い頃で、その年代特有の悩...
禅の寺

東慶寺の春をいける「二人の花」展

皆さまおはようございます。 北鎌倉の東慶寺さん(臨済宗円覚寺派)。こちらで開催されている雨宮ゆか先生のお花の御稽古には、私も何度かお邪魔させていただき、その御縁から、研究所でもサンガセミナーにて、“日々の花講座”をご担当いただいております。...