4.スタッフ便り

美術館・博物館

小さな藍美術館

京都の奥座敷、美山はかやぶきの里にあります、“ちいさな藍美術館”を訪れました。藍特有のにおいが立ちこめる染めの工場から、世界の藍の布まで、ちいさくともその内容は濃く深く、まさに藍の色のよう。藍というと、日本古来よりある染めもの・・・と、なん...

研究所の花

そろそろ、花が一週間も持たない季節ですので、たびたび研究所の花も生けかえております。近頃の花のご紹介です。まずはピッチャーに、山帰来。秋には真っ赤な実となり、リースなどによく使われます。山にでかけた際に採って来ました。蛍袋も、まだ小さな蕾の...
職員オススメ本・映画

仏教と同性婚

映画「チョコレートドーナツ」を鑑てきました。 同性愛者のカップル(男性)が、薬物中毒の母親からネグレクトされているダウン症の少年の親権を求めて法廷で争うのですが、1970年代の実話(一部)が元になっているそうです。 当時の同性愛者への偏見、...

今週の花

上司の自坊よりやってきました柏葉紫陽花。 立派な枝でしたので、信楽の耳付きの大きな花入れに、矢筈ススキと一緒にがさっと生けていました。が、日が経つと白い花に茶色い痛みが混じり始めましたので、短かく切ってこぼれんばかりに銀彩ボウルへ生けてみま...
職員オススメ本・映画

『燃えよ剣』 司馬遼太郎

新選組の副長・土方歳三の生涯を描いたこの小説、もう何回読み返したかわからないくらい大好きです。 あまりに詳細な描写に史実と創作を混同してしまうファンが続出し、懸念される歴史学者も多いと聞きますがそれはさておき。 「勝てば官軍」。 歴史は勝者...
職員オススメ本・映画

『正しいことば 八正道シリーズ 正語』西村惠信

「事業の繁栄は天・地・人により、また人間の完成は智慧と慈悲と勇気の三つが整ってのみできるものである」として創業された株式会社ミツトヨ。その創業者、沼田惠範師の「世界の平和は人間の完成によってのみ得られる。人間の完成を目指す宗教に仏教がある」...
美術館・博物館

南山城の古寺巡礼 -京都国立博物館-

京都国立博物館で15日(日)まで開催の、南山城の古寺巡礼。 南山城の古寺といえば、十一面観世音菩薩をお祀りされているお寺さんが多く、白洲正子さんの『十一面観音巡礼』に憧れ、何度も足を運んだ地です。この地にスポットが当たるとは!!と、嬉々とし...
4.スタッフ便り

和紙切り絵・田中道男「おおきに 独・ケルン!」展

本日は、個展のお知らせです。 季刊『禅文化』扉の切り絵をご担当いただいている作家・田中道男さんの個展が開催中。お仕事で赴かれたドイツ・ケルンの風景を、素敵な切り絵にして展観されています。 田中さんの切り絵は、幾重にも重ねた和紙で織りなす微妙...

先々週と先週の花

花のおかげで、季節のうつろいをごく身近に楽しめています。まずは、先々週ですが、菖蒲に郷麻(ごうそ)にい草を生けました。水辺の草花が大活躍する季節ですね。いぐさは、ぼんぼりのようなものがついていてそれはかわいらしいのです。上司の自坊近くではそ...
美術館・博物館

山の神仏-吉野・熊野・高野 -大阪市立美術館-

終わってしまった展覧会で申し訳ないのですが・・・また奈良や和歌山を訪れる方のご参考までに、大阪市立美術館にて開催されていました、「山の神仏-吉野・熊野・高野」を訪れましたのでご報告です。 大自然そのものが神であり仏である事を教えてくれるよう...

日本の風景

新幹線に乗っていますと、このような景色にであいました。 「あぁ、このような風景を小野竹喬は描いたのだな・・・・・・」などと好きな画家の事をぼんやり考えつつ、重なり合う山の端、暮れゆく空の表現しがたい色の世界の美しさを少しの間堪能しました。自...
京都

吉岡幸雄の仕事展 「日本の暦・色かたち」 -日本橋高島屋-

5月21日(水) ~5月26日(月)まで日本橋高島屋にて開催されていました、「染織家 吉岡幸雄の仕事展-日本の暦・色かたち-」にお邪魔してきました。今月初めにも、鎌倉の東慶寺さんにて、吉岡家所蔵の更紗展にお邪魔しました。京都に住んでいながら...
美術館・博物館

福森雅武 土楽窯展 -美山かやぶき美術館-

弊所の季刊『禅文化』でも、その自然と共にあるくらしや、花の会などの取材でお世話になっております、伊賀の土楽窯・福森雅武氏。 本日より、京都の奥、美山のかやぶき美術館にて展覧会が始まりました。福森先生の作品はもちろんの事、工房のものも並びます...

自然と自身との融合

日々の生活において、一番身近にある“自然と一体になる事”といえば、あまりに当たり前過ぎて意識すらしない事が多いかもしれませんが、「三度の食事」です。自然界に存在するものを自身にとりこんで、生命活動を維持し、身心の健康を保たせていただいていま...
美術館・博物館

山茶碗 -多治見市美濃焼ミュージアム-

“山茶碗”が展覧会の名称に挙がる事があるでしょうか。なかなかに無い事です。これは是非にと多治見まで足を運んでみました。そもそも山茶碗とはいったいなんでしょう。美濃焼ミュージアムのHPでの解説には、「平安末期から鎌倉、室町時代を通じて東海地方...