4.スタッフ便り

職員オススメ本・映画

『東福門院和子の涙』宮尾登美子

京都や奈良の寺社にてよく目にする“東福門院”という御名。 寄進者として目にするわけですが、その人については、徳川二代将軍の娘という事くらいしか知り得ぬ私でした。 大河ドラマが始まり、「そういえば、お江の方は二代将軍に嫁ぐのかぁ。待てよ。東福...
4.スタッフ便り

残り半年

水無月の 夏越の祓する人は     千歳の命 延というなり 新年明けましてから、半年が過ぎました。 昨日6月30日は、恒例の茅の輪くぐりへとでかけ、水無月をいただきました。 この区切り、毎年経験していますが、今年は本当に感慨深いものですね。...
美術館・博物館

樂歴代とその周縁 -樂美術館-

京都市上京区にあります、樂美術館を訪れました。 今回の展観は、-樂歴代とその周辺-。その名の通り、樂家歴代の茶碗、そしてさらに樂家と深い関わりのあった方たちの茶碗も拝見する事ができました。“周辺”を知る事は、樂家や茶の湯の歴史などを知る上で...
美術館・博物館

岸野忠孝水墨画展 -加島美術-

友人宅にて、およそ10センチ四方ほどの大きさに描かれた、小さいはずなのに大きな富士の絵に衝撃を受けました。「すごい!どなたの絵?」と尋ねたら、岸野忠孝さんとの事。 1938年、山口県生まれ。小林雲道人に師事し、山田無文老師に参禅する事3年。...
4.スタッフ便り

継続は力なり -御所市の農園にて-

以前ご紹介したことのある農園へ行って来ました。 我が恩師、松田高志先生は、この農園に通う事26年になるそうです。雨の日も、風の日も、夏の猛暑日にも、冬の雪降る日も、片道2時間半の道のりを月に2度、26年間。計算したら、距離的には既に地球を一...

根性

根性あるなぁ、頑張っているなぁ…と勝手に思いましたが、それは勝手にこちらが思う事で、当の本人はごくごく自然。 とある農園でのひとときです。
二十四節気

夏至 ―二十四節季―

二十四節気の中でも「夏至」を知らない人はないでしょう。国語辞典によると、古くは、「げじ」と濁って読んだようです。美しい花菖蒲の咲く頃です。 太陽が黄道上の90度の点を通過する日をいい、一年の内で一番昼間の長い日ですが、日の出が一番早く、日没...
自坊つれづれ

盛者必衰 沙羅の花

六月に咲く花は白い花が多いと、うちの母がいっていましたが、確かにそんな気がします。 今年も境内の沙羅の花が一斉にぷっくらと蕾を膨らませ、ぼちぼちと咲きはじめました。 雨に濡れてほんのり頬紅を付けたような花が、とても愛らしいのです。お多福のよ...
職員オススメ本・映画

『あしかび全集』和田重正 -職員オススメ本-

皆さん、おはようございます(御挨拶をしたくなりました)。 いつもご覧いただき、誠に有難うございます。 さて、こちらでも何度かお話させていただいていますが、弊所の季刊『禅文化』にも何度か寄稿いただきました松田高志先生(私の卒業大学のゼミ教授で...
職員オススメ本・映画

『見知らぬ場所』ジュンパ・ラヒリ -職員オススメ本-

例え家族であっても、恋人であっても、親友であっても、人の心の内はこんなにもわからない。それぞれが、それぞれの想いを抱えて生きている。 何気ない日常生活の内に、当たり前のごとく潜む人の心の機微を、繊細に文章に現した名著です。時に狂おしく、時に...
美術館・博物館

藤田美術館

大阪市都島区にあります藤田美術館。今まで機会が無く、私の大好きな岸野承さんの彫刻展もあるという事で、初めて訪れてみました。 藤田美術館では、国宝9点、重要文化財51点を含む約5000点を収蔵しており、このコレクションは、明治の実業家、藤田傳...
美術館・博物館

浅川伯教・巧兄弟の心と眼 -東洋陶磁美術館-

大学を卒業して間もない頃、何もわからぬままに(今もわかりませんが)骨董街をウロウロとしていた私は、とある店の前で白く静かに輝く白磁の壺(李朝の壺)に惹かれて立ち止まりました。そして、若さゆえか何の躊躇も無く、一見さんお断りのようなお店の中へ...
美術館・博物館

藤田美術館 -岸野承 彫刻展-

次号の季刊『禅文化』取材の為に訪れた、伊賀の土樂窯。床に飾られていた彫像に心奪われました(次号に写真掲載予定です)。 伺えば、岸野承さん作の“雲水”とのことでした。 彼の個展があるならば是非教えて欲しいと言っていた所、大阪の藤田美術館にて、...
美術館・博物館

重春 -北村美術館-

6月12日(日)まで開催中の北村美術館(京都市上京区)の展観、“重春”。 昨年旅立たれた表千家の重鎮・久田宗也宗匠の御著書『重春 四季の茶心』から“重春”という名を拝借し、そのテーマにちなんだ茶道具の展示となっています。 いつも思うのですが...

白豪寺 -奈良・高畑-

秋にも訪れた白豪寺。有名なかの五色椿には遅かったか…と思いながらもGWに訪れてみました。ちょうど散椿の美しい時で、咲いても散っても美しい椿の花に眼福の一時。 前回訪れた時は、宝物館の閻魔像にいたく惹かれましたが、今回は地蔵菩薩のあまりの美し...