4.スタッフ便り

美術館・博物館

長沢芦雪 奇は新なり -MIHO MUSEUM-

6月5日で終了しましたが、ミホミュージアムで開催されていた長沢芦雪展へと足を運びました。 御存知、円山応挙のお弟子さんなわけですが、応挙とは違って、-奇は新なり-との副題がある通り、我々(当時の江戸の人々)をあっと思わせるような息のむ作品が...
豆知識

芒種 -二十四節季-

今日は二十四節季の9番目「芒種」。新暦で6月6日頃。旧暦で考えると1ヶ月ほど早い時期のことになり、実際の日本の今の時期とはちょっと違うことになりますが、二十四節季は中国ではじまり日本にも長い間に染み込んできた文化ですから、今後もそのままの日...

奈良少年刑務所

奈良の旅が続きます。 宿の方に、「少年刑務所もご覧になってきたら」と言われ、何も知らなかったので少しびっくりしましたが、詳細を聞いているうちに思い出しました。 お坊さん(臨済宗)だったうちの祖父が保護司をしていた関係で、奈良の少年刑務所を視...

般若寺 -奈良市-

奈良豆比古神社からすぐ近く、前々から気になっていた般若寺を訪れてみました。 飛鳥時代(629)に創建されたこの寺の魅力(私が思う)は何と言っても楼門(国宝・鎌倉時代)と、元は聖武天皇の創建と伝わる十三重石宝塔(重文)でしょうか。 天平時代に...

奈良豆比古神社

奈良市内、奈良坂にあります奈良豆比古神社(ならづひこじんじゃ)。宿泊したホテルの方にお聞きして行ってみました。地元の方の情報はさすが!です。 創建は771年。光仁天皇の父施基(志貴)親王などを祭る社との事。 ことに私が興奮しましたのは、“翁...
京都

落語デビュー -立川志の輔 独演会-

京都造形芸術大学内にあります春秋座。大学内とは思えないような、花道までついた立派な舞台です。 前々から一度落語を観に行きたいと思っていたところ、お誘いをいただき、立川志の輔 独演会【“中村仲蔵”その他】を観に訪れました。 大がかりな舞台装置...

柳生街道をゆく その5

柳生街道クライマックス、柳生の里です。 こちらには臨済宗大徳寺派、芳徳寺があります。柳生宗矩が、父・石舟斎宗厳の供養のため、澤庵和尚を勧請開山として創建。柳生家代々の墓所となっている禅寺です。 宗矩の末子、列堂義仙(1636~1702)が第...
美術館・博物館

茶の美の源流 唐物 -野村美術館-

いつもポスターと拝観券をお送り下さる野村美術館様。他の職員の手に渡る事はほぼ(いえ、全く)無く、私がいつもお邪魔させていただいております。とても有り難い事です。 今回の展観は“唐物”。 茶の湯になじみの無い方には???かもしれませんが、読ん...

柳生街道をゆく その4 -円成寺-

柳生街道を歩く上で大きな目的地の1つ、円成寺です。 真言宗の古刹で、本尊は運慶作と伝わる大日如来。本尊そのものもさることながら、光背もそれは美しく、どっしり本堂におはします御姿は、まさに大日如来らしく宇宙そのもののような大きさを感じました。...
美術館・博物館

狩野派の絵画 -花園大学歴史博物館-

現在、花園大学の歴史博物館では、2011年春季企画展として、「狩野派の絵画 ~枡米菴コレクション京狩野作品を中心に~」が開催されています。 個人蔵(枡米菴コレクション・枩子菴コレクション)や、妙心寺塔頭の大法院・麟祥院に所蔵される、普段はあ...

柳生街道をゆく その3

その1、その2に続き、柳生街道沿いの仏さまの紹介です。 のどかな風景を歩いてゆき(途中少し山道ですが……)、春日山石窟仏へ。 平安末期の作と伝えられ、地蔵菩薩立像、大日如来などが残されています。 劣化が激しく、近づけないように、また風雨に耐...
豆知識

小満 -二十四節季-

私が子供の頃には、自坊のまわりに麦畑などなかったですが、今は米の減反政策のおかげであちこちが麦畑になっており、今年などは庫裡から見渡す限りが小麦畑です。 明日は二十四節季の8番目の「小満」。新暦で5月20~21日頃にあたります。 中国宋代に...

柳生街道をゆく その2

その1につづき、奈良の柳生街道です。 はるか頭上、木の根元が二又になったところに夕日観音がおはします。 街道を歩く人々も、あまりにわかりにくく通りすぎて行ってしまいますが、よじ登ってみました。 すると……。

柳生街道をゆく その1

奈良の柳生の郷へと続く柳生街道。 その道すがら、石仏を拝みつつ歩いて柳生の郷を目指す事にしました。 花(桜)の季節が終わり、生命感溢れる若葉が木漏れ日に輝く季節。 あまりに清々しく、古より「六根清浄」と山を歩いたのがわかる気がします。 高畑...

飛火野のふじ -奈良-

既に少し前の話となってしまいますが、いつもは日帰りの奈良、GW中に泊まりがけでゆっくりと巡ってみました。奈良の魅力を何回かに分けて、ブログでもご紹介したいと思います。 いつもは時間が無くて立ち寄らない場所。春日大社参道南側、飛火野あたり。 ...