4.スタッフ便り

4.スタッフ便り

山口・洞春寺 -愚堂禅師墨蹟撮影行にて-

九州での愚堂禅師の墨蹟写真の撮影を終えた帰り、高速道路が日曜祝日1000円であることをいいことに、少々寄り道をして、山口市にある名刹・洞春寺に立ち寄った。 ここは、南禅寺僧堂師家の清光軒・日下元精老師が住持となっている、建仁寺派の寺院である...
美術館・博物館

茶と美-柳宗悦・茶を想う -大阪日本民芸館-

7月12日(日)まで大阪日本民芸館にて開催中の『茶と美-柳宗悦・茶を想う』を訪れた。 柳宗悦が催した茶会にて使われた数々の道具が展示されている。 昔、家にあった本でたまたまこの茶会の様子を写真で見て、柳宗悦の文章を読み、当時茶道のお稽古をは...
豆知識

「打ちさまし、打ちさまし」 -『栂尾明恵上人伝記』-

『栂尾明恵上人伝記』に次のような一節がある(現代仮名遣いに改めた)。 上人常に語り給いしは、「幼少の時より、貴き僧に成らん事を恋願いしかば、一生不犯にて清浄ならんことを思いき。然るに、いかなる魔の託すにか有りけん、度々に既に婬事を犯さんとす...
3.その他の寺社

神仏のおはします島 -宮島・厳島神社-

日本三景の1つ、安芸の宮島を訪れました。 「宮島には旅館などもたくさんある…」と聞いた際には、「島に泊まってまで何をするんだろう…」などと失礼な事を思っていた私。 ですが、船で渡ったその島は、島全体からあたたかい光と力がわき出でるような所で...
4.スタッフ便り

大分・中津城 -愚堂禅師墨蹟撮影行にて-

愚道禅師の墨跡撮影行で尋ねた大分県。 今まで何度も大分には来ているが、国東半島より福岡側には足を向けたことが無かった。 今回の撮影で大分に入ってから、僧堂時代の先輩のお寺に電話をかけて、愚道禅師のものを御所蔵になっていないかを聞いたら、ご実...
4.スタッフ便り

十牛図便箋

研究所で働くようになって、「おぉっ、さすが!このようなものを使っているとは!」と感心したのが、この十牛図便箋です。 個人的にもかなり気に入っています。京都の“自休菴”さんのもので、臨黄ネットのお買い物サイトにてご購入が可能です。 ちなみに我...
本の刊行

岐阜の寺には大山蓮華?!

愚堂東寔禅師の墨蹟撮影の為、何軒かの岐阜のお寺(全て臨済宗)にお邪魔していました。 そこで「ほ~(感心)」と思ったのは、この季節に山奥にひっそりと大輪の気高い花を咲かせる大山蓮華が、多くの寺で見られた事。それも、それなりに昔から植わっていた...
4.スタッフ便り

愚堂禅師の鐘銘 -愚堂禅師墨蹟撮影行にて-

愚堂禅師の墨蹟の所在のほとんどは、開山されたお寺の多い岐阜や三重、あるいは京都を中心とした近畿圏なのであるが、大分県にも開山されたお寺があり何本もの墨蹟があるので、遠路を九州へと向かった。 今回わざわざ九州まで出向いた理由のもう一つが、福岡...
京都

上京茶会 -妙顕寺-

青楓の頃と紅葉の頃、京都市の上京区役所が主催して年に2度行われる上京茶会。 今回は日蓮宗大本山妙顕寺で開催され、前日夕方より降り続いた雨もやみ、盛会でした。 本席は表千家不審菴、副席は表千家の先生によって釜が掛けられ、茶券は1000円。近所...
京都

大徳寺 高桐院

良く晴れた日、「この時期きっと緑が美しいに違いない」と、大徳寺の塔頭高桐院を訪れました。 緑の海…と思えるような苔と青紅葉の世界。 訪れる人もまばらで、静かな境内を存分に味わえます。 細川家歴代の墓、有名なガラシャ夫人の墓、茶室松向軒など、...
4.スタッフ便り

大分名物 やせうま

愚堂禅師の墨蹟取材で九州は大分県と福岡県を訪ねた。 旅先で立ち寄った食堂で、大分名物「やせうま」という食べ物に出会った。 ご存じの方もあるだろうか。 平べったく伸ばしたうどんの麺のようなもの(小麦粉をこねて長く伸ばしゆでたもの)に、黄粉(き...
滋賀

ユーラシアの風 新羅へ -MIHO MUSEUM-

お隣の国韓国といえば、韓流スター、美容、食などで日本でも大人気ですが、その国を7世紀中頃にほぼ統一した“新羅”の素晴らしい文化については、御存知無い方が多いのではないでしょうか。 新羅の都が置かれていた慶州には私も2回ほど訪れていますが、恥...
禅の寺

銀竜草 -天龍寺-

5月はじめ頃から、天龍寺の庭園「望京の丘」に向かう階段横に、初めて見る草を発見。 図鑑によると、「銀竜草(ギンリョウソウ)」との事。 「うろこのようなもので包まれた白色の体全体を竜にみたてたもの。花・茎・葉の体全体が純白、根は茶色で短かく先...
4.スタッフ便り

映画 グラン・トリノ

今年のGWは、高速道路の割引があったためだろうが、毎年に増しての大渋滞。私の住む滋賀県は、北陸道・名神・新名神・京滋バイパスのそれぞれのジャンクションがボトルネックになるので、ひどいありさまだったようだ。 そういうときは、近場の映画館でゆっ...
4.スタッフ便り

病を得るということ

親しい娘さんが「大腸ポリープ」の摘出を受けた際、粘膜下にガンが広がっている可能性が極めて高いという医者の指摘があって、10日後に出るという検査結果を待っている間の親御さんの苦しみは大変なものであった。「若いからガンの進行も早いだろう、私たち...