4.スタッフ便り

自坊つれづれ

霜を知らない子供達へ -田舎の禅寺の朝-

もう立春を過ぎた。つまり暦の上では春なのだ。 ただ、朝夕はまだまだ冷え込む日もあり、文字通り三寒四温といったところか。 そんななか、先日も、自坊の裏の田畑は、まっしろに朝霜で覆われた。 朝霜に覆われた田んぼにカメラを向けていると、翼の黒白茶...
4.スタッフ便り

セイタカアワダチソウ -青木新門『納棺夫日記』より-

「ススキが全滅しそうで、セイタカアワダチソウは好きじゃない!」と長い間思っていたのだが、何年か前、こんな文章に出会った。 「こちらへ来る途中見かけたのですが、セイタカアワダチソウ、すごいですね?」 「ああ、あの草ね」 「日本中、まっ黄色にな...
4.スタッフ便り

ニトクリス

ヘロドトスは「歴史の父」と言われる古代ギリシアの歴史家であるが、その著書『歴史』の中に、アッシリアの女王ニトクリスについての記述がある。首都バビロンに堤防を築くなど、彼女の行なった様々な功績を記した後、ヘロドトスは次のような逸話を伝えている...
4.スタッフ便り

映画 ”禅 ZEN”を見て その2

1月20日のブログ記事では、映画 "禅 ZEN"を見たというご報告だけをさせていただいた。 今回は、私なりの正直な感想を書きたいと思う。 結論からいうと酷評である。残念ながら全く以て駄作だと思うからだ。御覧になった皆さんはどうであったであろ...
美術館・博物館

上野伊三郎+リチ コレクション展 -京都国立近代美術館-

町でみかけたポスターの、色鮮やかな独特の表現に惹かれ、京都国立近代美術館へでかけました。 自分の好きな分野の美術館ばかりにでかけていると、偏りが出てきてしまい、なかなか他の世界に出会うきっかけを無くしかけますが、こちらの美術館での展観はいつ...
禅の寺

甲斐の国のたからもの -山梨県立博物館-

“甲斐の国”と聞けば、まず皆さんは何を思い浮かべられますか?! やはり武田信玄公!!! でしょうか。もうそれしかないというほどに歴史上印象強い武将ですね。 そこまで思われたのなら、是非、我らが臨済宗としては、禅に深く帰依し学ばれた信玄公(そ...

お国は違えど十人十色 カジュラホその2 -インド-

カジュラホの寺院群は、大きく西群、東群、南群に分かれます。 ホテルにチェックインした後、ぶらぶらと歩いて、まずは東群・南群の寺院を目指す事にしてみました。 ホテルの敷地を出た瞬間から、日本語を巧に操る少年達がついてきて、話しかけてきます。 ...
禅の寺

妙心寺展 開催中! -東京国立博物館-

既に、このブログでも紹介した(2008/12/25)が、現在、東京国立博物館で、「妙心寺展」が開かれている。 今年、大本山妙心寺の開山無相大師の650年遠諱の年に因んでの特別展観である。 大本山妙心寺の宝物はもちろんのこと、妙心寺派の各寺院...
美術館・博物館

ノリタケデザイン100年の歴史 -京都文化博物館-

日本の多くの家庭で昔から愛用されてきた“ノリタケ ボーンチャイナ”。 西洋の高級食器メーカーの物よりも手が届きやすく、普段使いしやすい事からも各家庭においてもとても馴染み深いものだと思います。 この、日本を代表する食器メーカーの100年の歴...
各派管長・老師のことば

山本玄峰老師のこと

昭和に名だたる名禅僧の一人に、般若窟・山本玄峰老師がおられる。 私が在錫した静岡県三島市の龍澤寺の住職として、私が生まれる前年に遷化された老師は、大本山妙心寺の管長も勤められ、さらには太平洋戦争の終結時、あの「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び...
2.禅の文化

貴重な遺産 -掛軸の太巻-

今月はお正月ということで、年頭にあたり、大切な掛軸などを出されたところもあったのではないでしょうか。その中には、「出してみたはいいけれど、本紙部分にこれまでなかった横皺や波打ち、または折れがでてきた」ということがあったかも知れません。 人は...
自坊つれづれ

自坊の雪景色

この冬は暖冬だから、スタッドレスに替えなくてもいいんじゃないかと、カーディーラーに言われ、真に受けたうちの閑栖和尚は、結果、後悔するはめになった。 今は一月中旬。年末から数えて、すでに5度は積雪したのではないだろうか。

青岸渡寺でみつけた硯

「那智黒」と言えば、まず思いつくのは、「那智黒飴」かもしれない。もちろん、もともとは那智でとれる上質の黒石を擬して作った飴玉なのであるが、この那智黒石は上等の囲碁石として有名である。 そしてもう一つ、事前に詳しく知っていたわけではないのだが...
4.スタッフ便り

映画 ”禅 zen”を見て

このブログでも既に二度、12/8と12/24でとり上げていた、映画「禅 zen」を封切り直後に見に行った。 京都でも1つの映画館でしか公開しておらず、それも1日3回。だが、それほど混むこともないだろうと、お昼すぎの時間帯の放映分へ1時間前に...
美術館・博物館

吉祥 福・禄・寿を中心に -裏千家茶道資料館-

裏千家茶道資料館,吉祥,六閑斎,利茶土