神魂(かもす)神社


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島根県松江市にある神社。式内社ではないが古い由緒を伝え、杵築大社(出雲大社)の宮司家である出雲国造家の継承儀式は旧意宇郡であるこの地まで出向いて行われたという。近くにはその時滞在した国造館の跡もある。
出雲国造はもとは出雲東部の意宇郡を本拠とした大豪族で、出雲西部の出雲大社の神職専任と定められるまでは意宇郡の郡司も兼任していた。
写真は室町時代に建てられた本殿。
現存最古の大社造の建造物として国宝に指定されている。
今拝すれば柱・梁・桁は太く床高く、屋根の上には内削ぎの千木を戴く。
その雄大かつ荘厳な姿はまことに大祓詞の「下つ磐根に宮柱太敷き立て、高天原に千木高知りて」の語句そのままであり、高天原の神の宮居もかくやと思うばかりである。
出雲大社再建の手本となったという話も頷ける。
神社建築の美を遺憾なく発しており、見る者を魅了せずにはおかないだろう。

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