先般の『セオリー』誌に続いて、今度は書店でもっと目にする小学館『サライ』11月号に、禅文化研究所所長・西村惠信の記事が掲載されています。
この号は「初めて出会う 京都」という大特集が組まれている号ですが、毎回組まれている「サライ・インタビュー」で、所長は自身が学生時代から60年も通ってきた京都のことを語っています。
その中で、京都独特の文化を育んできた気質と禅の修行とは通じるものがあると捉え、その「市中の隠」こそが京都をささえてきたというのです。
またこの取材は、禅文化研究所、滋賀の自坊、南禅寺、と場所をかえつつ、所長の話は人生をトレースしていて、なかでも少年期になって存在を知った実の両親との、わずかな出会いの思い出なども語られています。
ナイスミドルと呼ばれる世代以上の方々に特に人気のこの『サライ』。もちろん、今号は京都特集ですから、京都のことが大好きな方々にもお薦めの一冊。今年の秋の京都訪問のガイドブックになりそうです。