季刊『禅文化』の連載記事、-吾が師を語る-の取材で、大分県大分市にある萬壽僧堂にお邪魔して参りました。
閑栖(かんせい)老師・西尾宗滴老師に、御自身の師匠について、様々なお話をお聞かせいただきました。
一番印象的だったのは、師匠の厳しい指導に対して、「ありがたい、感謝」と何度も口にされていた事です。
禅宗の老師方の接化は、それは厳しい事でよく知られていますが、在家の我々にはその世界は想像にも及びません。
それをあそこまで何度も、心底ありがたいと仰るのには、長く厳しい修行の毎日があったからこそなのでしょう。途中で抜け出せば、あそこまでの気持ちには到らぬものと思います。
西尾老師の記事は、来年発刊の4月号に掲載予定です。お楽しみに!
また、インタビュー後は現在の老師、佐々木道一老師とお話をさせていただきました。
時世をみつめ、現代に即した寺の在り方を常に模索されており、敷居を低くする事に努められています。
檀家さんや信者の方も増え、人々が集まって来ている様子。
先日の梅林僧堂といい、今回の萬壽僧堂といい、地方に人々を支える精神的支柱となられる老師方がおられる事に、嬉しく有難く思うのでした。
大分の方は是非、坐禅会などに参加されてみて下さい。