本日で11月も終わり、明日から12月。
なんとなく、忙しい忙しいと言ってはいませんか?
確かに、師が走り出している気がします。
28日の日曜日。今年最後の大徳寺の月釜にお邪魔してきました。
先月旅立たれた表千家の重鎮、久田宗也宗匠ゆかりのお道具類などを拝見し、如何に宗匠が皆に慕われ、尊敬されていたかを思い、しみじみと故人を偲ぶのでした。
中でも、宗匠御筆の「先今年無事 目出度千秋楽」を拝見した時には、時節柄、深く心に落ちるものがありました。
「来年も良いお年を」との御挨拶も耳にし、なんとなく気持ちが焦る思いも。
私が師事しているヨガの先生は、稽古の前にいつも短いお話をして下さいます。
その日も、「あれもしなきゃ、これもやっておかなきゃいけないな」と、なんとなくバタバタと落ち着かない気持ちで稽古に行くと、「この時期になると、なんとなく色々としなくてはならない事に気持ちばかり先走って、結局“今”できる事は1つなのに、思いは違う所へ行っていたりしませんか?」と。心を見透かされているような気がしたものです。
禅もそうですが、ヨガも“今”を大切にします。今に集中し、アーサナ(ポーズ)を行う事で、様々な“気づき”が訪れます。
坐禅をしている時だけ。お茶の点前をしている時だけ。ヨガの稽古をしている時だけ。これらの道が、その時だけのものではなく、少しずつでも、生活にそのまま生きるようになるのが目標です。
ひとまず、「あぁ忙しい忙しい」と口に出すのはやめて、数あるすべき事を、一つ一つ淡々と、でも、心を入れてやっていこう!と思う11月最後の日なのでした。