今回のMIHOミュージアムは、スペシャルでした。
【グランダーマ アルテ・デラ・ルーチェ】(イタリア語で、「偉大なる女性 光の芸術」)と題して、創設者の小山美秀子氏の生誕100年を記念し、彼女が集めた秀逸なコレクションの中から選りすぐりの約90点が展示されていました。
要所要所に綴られる彼女のことばと共に観る珠玉のコレクションは、私達をよりふかく美しいものの世界へと誘うようで……。
美しいものを求めることは、神様を求めることなのよ
日本では古来より森羅万象に神が宿るとされてきましたが、日本人が“美”を見出す時、やはりそこに神を観るのでしょうか。最近よくこういった事を考えていて、神道や日本書紀なども勉強したいと思っている私にとって、いくつか新たな発見がありました。
「内側から光を放つようなもの、見る人の心を清らかにしてくれるようなもの」を小山美秀子氏は求めたとの事ですが、私にとって彼女のコレクションは、どんなに渋い茶道具にも、古代ペルシャのガラスにも、その全てに透明感と、凛とした趣きを感じます。それが、「内側から光を放つ」という事でしょうか。
さらに今回は、「古陶の譜 中世のやきもの-六古窯とその周辺-」と題して、六古窯の壷・甕なども多くお目見えしていました。
私には一つ、忘れられない壷があります。
さらに、今まで知らなかった珠洲窯に惹かれました。
12月12日(日)が最終日。是非おでかけになってみてください。