内田樹先生最終講義

いまやひっぱりだこの内田樹先生の最終講義の為、母校を訪れました。
内田先生は合気道の師範でもあり、弊所の季刊誌『禅文化』にも寄稿いただいております私のゼミの恩師、松田高志先生の合気道の先生でもあります。
神戸女学院大学に赴任する前、赴任されてからの内田先生の来し方、ヴォーリズ建築の稀有な素晴らしさ、リベラルアーツ、愛神愛隣(神戸女学院大学の標語です)にまでその話は及びました。
久々にノックアウトされた私です。先生の著書は、本屋で少し立ち読みするくらいでしたが、ちゃんと読んでみなくては…と思った次第です。
先生の素晴らしさは、合気道という道を極めんとしていらっしゃる所にも、大いにその根源があると思っています。禅とも繋がる部分があるのではないかと感じています。
また彼の著書を読みましたら、こちらでも「職員おすすめ本」カテゴリーにて、ご紹介させていただきたいと思います。
さて、最後に、内田先生は様々な著書の中で、ヴォーリズ建築の素晴らしさについてをお書きになっておられますが、その先生オススメの場所に行ってから帰りました。


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好奇心を持って、この先に何があるのだろうと思った学生だけが、暗い廊下や階段を通り抜けた先に、他のどこからも見ることのできない美しい風景の広がりを望むことができるんです。これはご褒美のようなものです。様々なしかけを残しながらも「建物が人をつくる」とだけ言って去ったヴォーリズという建築家からの、時間や時代を超えた自分への贈り物だと思います。(内田樹教授・最終講義より)



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ちなみに、最終講義は、全文が『文學界』に掲載されるとの事です。
また、過日京都大学にて講演された時の講演録と合わせて単行本になり、技術評論社から6月頃出版予定だそうです。楽しみです。
ひとまずは、こちらにて、公開されていますので、お時間のある方はご覧になってみてはいかがでしょうか。。