上京茶会 於:拾翠亭

拾翠亭

去る11月12日、恒例の上京茶会があり、拾翠亭にて裏千家による懸釜があった。
春と秋に、上京区主催にて、表千家と裏千家が交代で京都の上京区内の茶室にて釜を懸ける。
茶道を嗜む者もそうでない者も一緒になって、一服のお茶をいただきに集う。
なかなか好評のようで、いつも多くの客でにぎわっている。
敷居が低く気軽に行きやすい上に、普段入る事のできないような茶室で本格的なお道具などを味わえるからだろう。


それにしても、今回はお軸がすごいものであった。
なかなか拝見する機会の無い、千少庵の消息。
俵屋宗達が催す茶事に招かれたので、お前もいかないか?と、とある職人を誘っている手紙だ。
宗達が茶道をしていたのは、光悦の近くにいたのだから当然といえば当然なのだが、あまり茶道の世界で宗達の話は聞かない。
光悦の字を引き立てるあのような画を描いた宗達が、どういう茶事で少庵をもてなしたのだろうかと、想像をかきたてられた。
春と秋、ちょうど京都に観光に来られる方も多いと思う。
予定が合えば是非、上京茶会に足を運んでいただきたい。
※当日券は、数に限りがあるので、なるべくお早めに!

漸く色づきはじめた御苑内