北国でも今年の雪には悩まされていると、連日のニュースだ。自坊のあたりも今年は雪がよく積もった。
もう節分も過ぎ、少しずつ日が長くなってきたとはいえ、私が出勤する頃はまだ日の出前。
ふと窓外を見ると、薄暗いあたりの田ん圃は、一面が霜で覆われていた。
電車を一本やり過ごすことに決めて、カメラを持って霜の降りた梅林に出てみた。
ほとんどの梅の蕾はまだ固いが、ちょっと頬を緩ませたような蕾も見える。
足下に眼をやってみると、ほら、まるで子供の頃に散らかしていた、おもちゃ箱のように思えるではないか。
もうすぐ春がやってくる。