職員、川辺紀子がことに気になった事、モノを紹介し続けております、季刊『禅文化』の「技を訪う」シリーズ。
その取材の為、先日、伊賀の土樂窯へお邪魔し、七代目の福森雅武氏を取材させていただきました。
私の兄が、現在のように白洲正子ブームが来るずっと以前より、彼女の著書を色々と読んでおり、私自身も、もう10年以上前になるでしょうか。『日本のたくみ』(新潮文庫)で福森氏の事を知り、その後、福森氏の著書である『土樂花樂』や『土樂食樂』を求め、伊賀の“土樂窯”といえば、おおげさに聞こえるかもしれませんが、私にとっては本当に憧れの聖地のような場所だったのでした。
京都で非常に親しくなった友人が、福森氏の四女・道歩さんと仲が良かった事から、事あるごとに私もお仲間に入れていただく機会が増え、今回の取材が実現しました。
御縁とはまったく不思議なもので、今も、「本当に行ってきたのだろうか、なぜこんな事になったのか……」と夢のような心持ちです。思いというのは通じ、繋がるものとしか思えません。
自然の恵み溢れるかの地での生活、来し方から、様々な事を伺ってきました。221号に掲載させていただく予定です(何度かに分けて掲載するかもしれません)。
お楽しみに!