柳生街道を歩く上で大きな目的地の1つ、円成寺です。
真言宗の古刹で、本尊は運慶作と伝わる大日如来。本尊そのものもさることながら、光背もそれは美しく、どっしり本堂におはします御姿は、まさに大日如来らしく宇宙そのもののような大きさを感じました。
門にはしめ縄が。村の人々が年に一度作り替えて、掛け替えるのだとか。魔除けのような意味合いも兼ねているそうです。神道や土着の風習の名残でしょうか。
室町時代創建の本堂。
表が入母屋造、裏が切妻造という珍しい造りに目を見張りました。
この寺の鎮守さんである春日堂と白山堂。ともに一間社春日造、桧皮葺きの様式で、春日造としては現存最古(1228創建)のもので国宝に指定されています。
名勝庭園から望む楼門も美しく、この時期は様々な色に萌える新緑が素晴らしかったのですが、また違う季節にも堪能してみたいと思うのでした。
つづく