大阪市都島区にあります藤田美術館。今まで機会が無く、私の大好きな岸野承さんの彫刻展もあるという事で、初めて訪れてみました。
藤田美術館では、国宝9点、重要文化財51点を含む約5000点を収蔵しており、このコレクションは、明治の実業家、藤田傳三郎とその長男平太郎、次男徳次郎の父子2代によって蒐集されたものだそうです。
個人のコレクションの中から、9点もの国宝認定の美術品が出るという事に、如何に物を見抜く力があったかが伺えます。
茶の湯を学ぶ者にとってはたまらないような収蔵品に、溜め息ばかりついていましたが、私が一番気に入ったのは、何の指定も受けていない、高野山から移築されてきたという、お庭にある多宝塔でした。なぜか妙に惹かれています。
次回この多宝塔に会えるのは秋の展観。必ずやでかける事にしようと思っています。
追伸:久々に大坂城を見て、その土木工事のすごさに圧倒されました。薪能を観にでかけた帰りに、道に迷って大坂城内から出られなくなった事を思い出し、攻め落とすのも一筋縄ではゆかないわけだ…と思った事を思い出します。 歴史で秀吉さんのことを習っているお子さんをお持ちの親御さんは、是非おでかけになって、お子さんに実物を体感する機会を与えてあげてみてください!