月読神社の石碑


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松尾月読神社の社前で「押見宿祢霊者遺跡」という石碑を見つけた。昭和42年に松室同族会によって建立されたという。
松室氏は本姓壱岐宿祢、月読神社の初代祠官であった押見宿祢の子孫であり、同社の社家である。中世以降数家に分かれて神社に奉仕したが、明治に入り世襲神職の制が廃されると松室氏も神社から離れて四散した。この石碑は押見宿祢霊社の跡に建立されたものという。1500年の長きにわたり神に奉仕し続けた一族の歴史を偲ぶよすがは、現在この石碑の他にはほとんど見当たらない。