師につくという事


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私事ですが、先日のお茶のお稽古にて、師匠より「立派にお点前してくれるようになって本当に嬉しいわ。けれどももうすこ~しだけ、間を意識するのと、点前の速度をゆっくりやってみなさい」と言われました。
十年以上お稽古を続けて来て、薄茶濃茶の点前を身体が覚え込んで来ると、どうしても“自分”が出てきます。私はどちらかというとせかせかとしており、ものごとをさっさと片付けがち。おそらく私の点前は、席中で見ている客側からすると少し気ぜわしいのだと思うのです。
そんなことを、自分で気づけるべきですが、なかなかに自分の事を俯瞰して観るというのは難しい事で、やはり師匠についてこの先もずっと稽古を続けるというのは大切な事なのだな……と改めて思ったのでした。
私の先生は80歳を超えていますが、未だに90歳を超える宗匠から学んでおられます。この話を周りにするとびっくりされます。もう私の師匠も十二分に茶の湯のさまざまをマスターされていますが、それでも、お点前の事、お茶の考え方等、新しい発見、新しく宗匠より教わった事などは、私達にもまた教えて下さいます。
続けてこそ。終わりなき、道のお稽古です。