暑中お見舞い申し上げます。
さて、この言葉を使えるのは、小暑から大暑の間(立秋の前日)までの暑中の間です。各地では花火大会も開かれていることでしょう。
二十四節気の第12番目の「大暑」は、今年は明日7月23日です。
中国の『俗語大辞典』に「大暑小暑、灌死老鼠」という俗語が載っています。
意味は「大暑や小暑の時節は雨水が多い」ということで、年寄りのネズミがおぼれ死ぬほどだというのでしょう。柳青という現代作家の長編小説『銅墻鉄壁』という書籍の中での用例も引かれていますから、現代中国語でもよく使われるのかも知れません。
先頃、7月にして大型な台風6号が日本列島を脅かし、四国南岸や紀伊をトレースするように牛歩で過ぎていきました。そのお蔭で、記録的な大雨に見舞われ水害を受けた地域も多いようです。まさしく、「大暑小暑、灌死老鼠」、それどころか犠牲になられた人までおられます。ご冥福をお祈りします。
今年はとくに、天変地異の怖さを目の当たりにしている日本列島ですが、本当に自然の脅威には抗えません。台風が近づいてきても、どうか、大きな被害を与えずに過ぎてくれと祈るばかりです。我々人間の力は、たったそんなものなのです。
ただ、幸いにも福島や東北には近づかずに太平洋へ離れてくれました。やはり龍神様がおられて、東北の方達を守ってくれたのだと言っている人にあったと、同僚から聞きました。
本来の日本人は農耕民族で、天を仰ぎ風を見て農業を営み、神仏にすがり、八百万の神と、現在過去未来の三千仏に畏敬の念を抱く、こういう民だったと思います。ところが、いつのまにか「Nuclear:原子力(核)」という手に負えない恐ろしいものを手にしてしまった。
今からでもまだ間に合うと思います。これ以上取り返しのつかないことにならないうちに、それをもとに返すよう、全力を尽くしていくべきだと思います。
さて、農家はこの時期、田の草刈りをし、害虫駆除もしなければならず、この猛暑の中を大変なことでしょう。どうか熱中症に気をつけていただきたいと思います。農家でなくても、全国で節電を心がけなければならない中、皆さんも健康に留意して生活してくださいね。
どうか、早く平和な日々が戻ってきますように。