御手洗祭―あしつけ神事  -下鴨神社-


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毎日どこかでその季節の行事が行われているのでは?という京都ですが、その行事には宮中やいにしえの貴族達の行事などが深く関わっています。今回もその1つ、夏の土用の丑の日の前後に行われる、下鴨神社でのあしつけ神事にお邪魔してきました。
罪けがれを祓い、病を得ぬよう願い、冷たくて足の感覚が無くなるくらいの御手洗池を歩きました。最近少し涼しい日が続いたせいもあってか、水の冷たさに泣き出す子供もいるくらいで……。
冷え性の私は普段足をあたためているのに、こんな冷たい水に入るとは。既に何の感覚も無いな……と思いながらも、いやこれは有り難い事…と御手洗池から出て、御神水をいただき歩き出すと、足先から身体にかけてがぽかぽかと活性化されてあたたかい事!
足から毒を出し、穢れを祓い、新たに生まれ変わったような心地まで抱くのでした。
身心共になんとも清々しい心地。
それにしましても、老若男女があしつけに集う姿は、一種異様に感じる程でしたが、昔むかしから、人が願う事、人の悩み苦しみは、変わってはいないのだな…と思う、素晴らしい京都の風習なのでした。

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