躍る阿呆に見る阿呆 -徳島市・阿波踊り-


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お盆に実家にいない=罪悪感。であった私ですが、今年は墓参りをし、迎え火を焚いてご先祖さまをお迎えした後、親友の住む徳島へと向かいました(ちなみに、この時期の自家用車での徳島入りはお薦めできません!京都から鳴門に入るまで、7時間以上……さらに徳島市内へ2時間でした)。
魂ゆさぶられる祭が大好きな私ですが、徳島市内で行われる阿波踊りの熱気、人々の土地に対する誇りには想像していた以上に感動し、最後には連(れん・踊り手の集団)の後ろに加わって躍ってしまいました。「躍らにゃ損そん♪」は本当だったのです。もう、躍らずにはいられないのです。皆本当に「生きているってスバラシイ!」という笑顔で躍っていました。
さて、その発祥には諸説ある阿波踊りですが、友人の話によると、あの手で先祖の霊を呼び寄せ、迎えているのだとか。浮き世のさまざまの事はしばし忘れ、ひたすら同じ拍子に合わせて同じ踊りを繰り返す。無心になって先祖の霊をお迎えするとは、何と尊い事だろうと、これまた感動する事しきりなのでした。
次回は是非とも、浴衣に網笠を深く被る女踊りのスタイルで連に加わってみたい!と思うものの、幼少(最年少は3歳くらいでした)から踊り込んでいる徳島の方々は、細胞の一つ一つにまで流れるものが違うな……と感じざるを得ないわけです。
先祖伝来の地に住まう事の尊さ、その土地に伝わる文化や歴史の継承について、考えさせられるものがあるのでした。
また是非でかけたいものです。

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