京都市上京区にあります中信美術館にて、截金(きりかね)の人間国宝・亡き江里佐代子先生の作品展が開催中です。
【人間国宝 江里佐代子の伝言 -康慧とともに創った荘厳の世界-】
-10月16日まで-
以前、研究所のバス旅行にて、江里康慧先生の工房をお訪ねした際に、同じ工房内で截金の職人さん達の作業風景も拝見させていただきました。
そのお仕事たるや、見ている我々さえも息ができなくなるほどに繊細で、尊いものであった事を今も鮮やかに思い出す事ができます。
元は仏像に荘厳を施す截金の技法を、オブジェや茶道具など、さまざまな工芸品に施し、一つの独立した芸術作品として世に広く紹介され、常に新しい試みをされていた佐代子先生の来し方を垣間見る事のできる展観。
先生の自筆の御言葉が随処に飾られていますが、截金とは、仏に出逢った時の歓喜を表現したもの……というような御言葉が、私の心には一番響きました。
しかも無料!です。
是非この期間に京都にいらっしゃる事がありましたら、お運び下さい。