秋分 ―二十四節季―


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写真は、先日、秋の琵琶湖のしずかな夕暮れです。さざ波が立っている琵琶湖の向こう、比良の山に夕陽が沈んでいく様子を、しばし我を忘れてみておりました。
さて、明日は二十四節気の第16番目、秋分の日。台風12号につづいて、15号にも水害の爪痕を残された地域も少なくありませんが、皆さんは如何お過ごしになるでしょうか。
秋分の日は9月23日とお思いでしょうが、1979年までは9月24日だったり22日だったりしたのです。実は来年(2012)からは定気法の計算の結果により、9月22日の年が出現します。春分の日もおなじく固定されていません。
実はこういった、年によってかわる祝日は世界的にも珍しいようですよ。四季の豊かな日本さながらといったところでしょうか。
さて、今は秋のお彼岸ですね。もうお墓参りは済まされましたか? この3連休でお参りしようと考えておられるかもしれません。
しかし、ご存じの通り、東北の被災地では墓が流されてしまったお家も少なくありません。お参りするお墓がないのはそれはそれは寂しいことでしょう。心の拠り所として、毎年お彼岸にはお参りされていたであろうご先祖様のお墓まで流されて、途方に暮れていらっしゃる方もまだまだ少なくないと思います。
「♪私のお墓の前で泣かないでください……」という歌「千の風になって」は有名になりましたが、お墓のあった場所に佇んで涙を流している人の気持ちは、察するに余りあります。
幸いにして有難くも我が家のお墓は今は整ったままで、檀家さんたちがお花を供え、線香を手向け、手を合わされています。しかし明日は我が身かもしれません。
我々小さな人間は、とてつもない力をもった自然に畏怖の心を抱きつつ、それでも真摯に、今日、今を大切に生きていきたいと思います。