臨済宗・永源寺派管長、永源寺僧堂師家の篠原大雄老師が、2011年10月14日に遷化されました。
3年前のDVD制作時、直接携わりお会いする事は無かったのですが、収録されてきたVTRを拝見し、どうしても、是非とも、直にお会いしてみたいと恐れ多い望みを抱きました。
そうして月日が経ち、今年3月に願い叶って、季刊誌『禅文化』のインタビューにてお邪魔し、直にお話を伺う事ができました。
あの日の事は、きっと、死ぬ時まで鮮明に覚えているだろうと思います。
そして本日、密葬にてお別れをさせていただきましたが、御棺が山を降りてゆく際、参道の緑が太陽の煌々たる光を受けて光輝く中をゆかれました。
尊敬し、お慕い申し上げた老師の遷化に、改めて“死”ってなんだろう。。と考えるのですが、私はおそらくこれからも、「今の私を老師がご覧になられたらどう仰るだろう、こういう時、老師はどう仰るだろう」と幾度となく考える事と思います。私が息絶えるその時まで、老師も生きていらっしゃるんだな……というのが、今のこたえです。
老師から教えていただいた事、老師の生き様、少なからずお話を伺った者として、自分の周りの友人をはじめ、このブログや色々な所で話して伝えてゆきたい……とおこがましくも思っています。