滋賀県の神仏が3つの美術館博物館に集合。【神仏います近江-日吉の神と信仰-】を拝見しに、大津市歴史博物館に行ってきました(先日上司がでかけた他会場の記事もあります)。
こちらでは、神像が多く展示され、主に神仏混交の世界が繰り広げられていました。
ほぼ完全なる神仏分離の時代に育った者としては、「これは仏教の仏さん」、「これは神道の神さん」と分けて見たり考えたりしがちですので、この会場に並んだどっちとも取れるような神仏像や曼荼羅に???となったりします。
昔の日本では、インド(ヒンドゥーや仏教)の神仏が日本の神に姿を変えて現れる…と信じていました。とてもおおらかで深い懐を持った極東の国、日本の姿を垣間見る事のできる展示でした。
「源流ともいえるインドに私が憧れるのもわかる気がする」。
「私が、世界中どこの国に行っても、そこの土着の神やその土地の信仰上の神仏に畏敬の念を抱き、こだわりなく手を合わせられるのは、この為か」。
などと、自分の中に根付く宗教観を確認できるかのような素晴らしく意義ある展観でした。古き土地、近江の国の神仏は、我々日本人の原点を教えてくれるかのようです。
そして、日吉神社の山王祭。目と鼻の先のお隣滋賀県での大きなお祭に、是非参列してみたいと思い、来年のお祭の日をさっそくにも確認するのでした。
百聞は一見にしかず。「何でも、いっぱい見て来なさい。そうすると色々がもっと楽しくなるよ」との福森雅武先生の御言葉がいつも私の胸にあります。