このたびの秋の北村美術館。【凩(こがらし)のころ】(12/4まで)。
毎回書いているかもしれませんが、いつも展観の“名(めい)”が楽しみで、「あぁ、いいなぁ…」と思うのです。
季節を感じるお道具類が、茶事の形式に則って並べられ、一期一会の茶事を体験するかのごとく拝見できます。
道具類にうっとりとし、溜め息をつくのは毎回の事。さらに今回は、私が尊敬し、お慕いする堀内宗心宗匠の消息が軸装されて飾られていました。北村翁と堀内家には交流があった為、度々宗匠方の消息などが軸装されて展観にて展示されています。
今回は、宗匠らしいとても懇切丁寧な袱紗のたたみ方についての消息(絵まで描かれています!)。なんとも微笑ましいものでした。