人生の荷物は少ない方がいい -禅僧になったアメリカ人-より


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震災からはや8ヶ月以上が過ぎましたね。
皆それぞれが、自身の人生や生き方について考えたかと思います。
最近私が気をつけているのは、食べ物でも、その他のものでも、その“選択”についてです。例えば、一つの野菜を買うことが、どう生産者や流通と繋がり、自身の身体や心へと繋がってゆくのか。同様に、一つの生活雑貨、着る物などを選ぶ時もです。
元々、色々なものの“選択”においては、こだわりを持って生きているつもりでしたが、震災後はまた違った視点での物選びをしています。
そして、自身が心底気に入ったものにのみ囲まれてシンプルに暮らせるよう、物の整理などもよくしています。そうすると、自然と部屋もさらにスッキリし、持ち物もスッキリし、心までスッキリしてきます。
そんな折、仕事をしていて久々に『禅僧になったアメリカ人』を手に取り、-人生の荷物は少ない方がいい-という、著者トムさんの言葉が目に入りました。
見える物、手に取れる物のみならず、目に見えない心に関する事においても、執着が少ない(荷物が少ない)方が、人は軽やかに、でもどっしりと大地に足をつけて生きてゆけそうだな……と思った次第です。
持ち物を整理したり、心の整理をする為の様々なハウツー本が出ていて、その中には素晴らしいものももちろんあると思いますし、各々に合った本があるとは思います。
が、直接的な方法(ハウツー)をそのまま読んで実践するのみならず、是非、トムさんのリアルな半生を読んで、そこから自身の生き方を考えたり見つめたり、荷物の減らし方を学び取ったり感じ取り、独自の方法を作っていっていただけたら……と思う次第です。
『禅僧になったアメリカ人』トーマス・カーシュナー
人生の荷物はできるだけ少ない方がいい
自己をも捨てきれたら、他に願うことは何もない
トーマス・カーシュナー